JAMSTEC50周年を記念した
ファイバークリップ！！

50周年を記念し、SDGsを意識したファイバークリップを作製しました。
日々の仕事や生活はとにかく便利なデジタル機器にほぼ頼りきりですが、五感を楽ませてくれるアナログな文房具は私たちの毎日を豊かにしてくれます。そんな文具愛を込めて、視覚に訴えるものの１つとしてファイバークリップをデザインしました。
JAMSTECにまつわる、ここでしか出会えないようなモチーフであるようにと心がけ、トライトンブイ、スケーリーフット、熱水噴出孔、ヨコヅナイワシ、円石藻の5種類に選定しました。

トライトンブイは赤道域を中心に設置され、海上気象と海の温度・塩分・流向流速などを測定し、位置情報とともに送り続けています。このような情報が地球の気候の変動予測に役立っています。そんなこつこつと観測し研究を支える存在であるトライトンブイをデザインしました。

スケーリーフットは深海生物ファンには言わずともしれた存在の、足に鱗の生えた巻貝で、JAMSTECにおいて盛んに研究されています。スケーリーフットのまるっこいフォルムが円形のクリップにぴったりでしたので、採用しました。

熱水噴出孔のチムニーはマグマで熱せられた海水が吹き出している場所に形成された煙突のような構造物のことです。熱水の化学成分が深海の冷たい海水で冷やされることによって析出・沈殿し海底資源である鉱床をつくります。また熱水に依存する生物が生息する足場にもなっており、地学や生物学の分野からも注目されています。

ヨコヅナイワシは2021年に記載された新種の大型の深海魚です。駿河湾での調査において初めて発見され深海の2000m以深に生息しています。

円石藻（ココリス）は円盤型の石灰質の石をまとう植物プランクトンです。海底に降り積もった遺骸は白亜の地層になります。円石藻が大増殖すると海はエメラルドグリーン色に濁ります。

関係者の皆様にたくさんのアドバイスをいただきながら出来上がったデザインです。

カラフルな色で目を引くデザインなので、論文などの紙をとめたり、本や教科書のしおりの代わりに、（ただ眺める？）など好きな使い方をしてもらいたいです。
パッケージのクリップ台紙にはデザイン対象の説明文つきになっています。海好きな方へのプレゼントにもきっと喜んでもらえます。
是非お手にとっていただけると嬉しいです。

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  左からトライトンブイ、スケーリーフット、熱水噴出孔、ヨコヅナイワシ、円石藻

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  グッズ作製に携わったメンバー