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チリ中部沖で発生した地震:地震・津波観測監視システム(DONET)による観測結果(速報)

2015/09/24

海洋研究開発機構では紀伊半島沖に地震・津波観測監視システム(DONET)および長期孔内観測システムを構築し、海底20観測点と掘削孔内1点において地震・津波の連続観測をおこなっています。今回、このDONETにおいて2015年9月17日7時54分頃にチリ中部沖で発生したマグニチュード8.3の地震の地震波と津波のリアルタイム観測に成功しました。

図1は、DONETに設置されている広帯域地震計で観測された地震波形を示しています。今回の地震は、DONETから離れたチリ中部沖で発生し、地球内部をほぼ同じ経路で伝搬してきたために全21観測点においてほぼ同時に地震波が観測されました。

図2は、DONETに設置されている圧力計記録を示しています。地震発生から約23時間後の7時頃に2 cm程度の津波が紀伊半島沖に到達したことがわかります。DONETから近い三重県尾鷲市において20cm程度の津波が観測されています。沖合のDONET観測点と沿岸観測点の津波増幅の原理を用いて、南海トラフで発生する地震の津波予測システムを構築・実証中です。このような遠地津波を用いた増幅に関するデータも蓄積していきます。

図1:
DONET(KMA01 ~ KME20)および長期孔内観測システム(KMDB1)に設置された広帯域地震計で捉えられたチリ地震(2015年9月17日7時54分頃)の地震波形、横軸は地震発生時刻からの経過時間(分)を示す。
図2:
DONETに設置された圧力計で捉らえたチリ地震の津波記録(潮汐成分は除去済)、横軸は2015年9月18日00時00分からの経過時間(時)を示す