国立研究開発法人海洋研究開発機構 付加価値情報創生部門 地球情報基盤センター

世界トップクラスのCPUコア性能とメモリバンド幅を有する大規模な分散メモリ型ベクトル並列計算機の地球シミュレータシステムと、高い性能と高度な信頼性を備えたインテル Xeonプロセッサーを搭載した分散メモリ型並列計算機の大型計算機システムで構成されています。また、共用可視化サーバ、ログインサーバ、ユーザ端末、大容量ファイルシステム装置を備えており、外部ネットワークから各システムを利用することも可能です。

海洋研究開発機構 付加価値情報創生部門 地球情報基盤センター

地球シミュレータ概観

地球シミュレータシステム

施設の概要と特徴

 NEC社製SX-ACE 5,120ノードで構成される理論演算速度1.3PFLOPSの大規模分散メモリ型ベクトル計算機です。
メモリバンド幅が大きく、大量のデータを扱う流体解析などを非常に高速に計算することができます。ノード単体性能は、1ノード1CPU(4コア)構成、理論演算性能は 256GFLOPS(64GFLOPS×4コア)、メモリバンド幅256GB/s、メモリ容量64GBで複数のクラスタ(2048ノードが1クラスタ、512ノードが6クラスタ)に分けて運用しています。

施設の利用事例(または施設の適用分野など)

  • 2BOX車型の車両空気抵抗低減技術の開発
  • 数値シミュレーションによる次世代高速新幹線用低騒音パンタグラフの開発
  • 二酸化炭素地中貯留に関する大規模シミュレーション技術の開発

先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業 利用成果報告書

フロアーから眺めた地球シミュレータ

大型計算機システム(Data Analyzerシステム)

施設の概要と特徴

 HPE社製Apollo 380ノードで構成される分散メモリ型スカラ計算機です。CPUはインテル XeonでOSにLinuxを採用しているため、一般的なCAEソフト等を使用することができます(ライセンスはユーザ側で別途、調整が必要です)。384GBのメモリを搭載した大容量メモリ搭載ノード、SSDを搭載した高速ストレージ搭載ノード、NVIDIA TESLAを搭載したアクセラレータ搭載ノードがあり、多種多様な計算ニーズに対応できる構成のシステムです。

施設の利用事例(または施設の適用分野など)

  • ハイパーループポッドの空力特性に関する研究
  • 噴石などの不整形物体の空力特性の解明

先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業 利用成果報告書

大型計算機システム(Data Analyzerシステム)

汎用流体解析ソフトHELYX

 大型計算機システムにはOpenFOAMをベースとした汎用流体解析パッケージソフトHELYXが導入されており、製品の最適設計等のパラメータスタディから高精度な大規模数値解析まで効率的に行うことができます。 また、導入済みのCADデータ変換・修復ツールTransMagic、高品質な非構造メッシュジェネレータPointwise社のPointwise、およびインテリジェント・ポストプロセッサIntelligent Light社のFieldView等と連携することも可能です。

HELYXによる建物周りの流れ解析例(静圧分布と流跡線)※

※市街地風環境予測のための流体数値解析ガイドブック -ガイドラインと検証用データベース-を使用

HELYXについて(外部リンク:株式会社ヴァイナス)

施設の所在地

〒236-0001
神奈川県横浜市金沢区昭和町3173番25
海洋研究開発機構 横浜研究所
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