地球深部探査船「ちきゅう」

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知りたい

こんにちは!「ちきゅう」しょうかいページへ、ようこそ!


ちきゅう博士

このページでは、海のあなほり船「ちきゅう」のすごいところをいっぱいしょうかいするぞ!

海のあなほり船「ちきゅう」
祝・就航

この船は、2005年に海や地球を研究する「ジャムステック」という研究所にやって来た。全国の小学生から名前をぼ集して、「ちきゅう」に決まったんじゃ。外国の人にも親しんでもらいたくて、英語(えいご)の名前も「Chikyu(チキュウ)」になったんじゃよ。この船「ちきゅう」を使って、私たちの住む星『地球』を調べよう、という思いがこもっているんじゃ。ここで仕事をする人たちは、ヘリコプターで乗りおりするんじゃ!安全第一で作業をするから、船上では、ヘルメット、作業着などのユニフォームを着るんじゃよ。

ちきゅう博士

Q1. いつできたんですか?

Q2. どうすれば乗れますか?

「ちきゅう」大解剖
大きさの比較

長さは、新かん線8両(りょう)分くらいの210 mもあるんじゃよ。テニスコートだと8面(めん)分くらいじゃな。真ん中にある青いやぐらの高さは、船の底(そこ)から130 m、水面からだと120 mもあるんじゃ。スカイツリーや東京タワーにはかなわんが、レインボーブリッジの柱のてっぺんと同じくらいの高さじゃな。船の上には、全部つなげば10,000 mにもなるパイプが積(つ)まれているんじゃ。パイプの種類(しゅるい)は、大きく分けて3つ。一番よく使われるくっさく用のパイプの1本の長さは9.5 m、ライザーくっさく用のパイプ(船と海底(かいてい)をつなぐ太いパイプ)の長さは27 m、ほった後のあなを守るケーシングパイプもあるぞ!

ちきゅう博士

Q3. どれくらいの長さをほれるんですか?

Q4. どれくらいの速さでほれるんですか?

船の上には、あなをほって、岩石をとってくるための装置(そうち)がたくさんあるんじゃ。ここはそのコントロールルーム。作業は、チームで交代しながら24時間休みなく行うんじゃよ。コントロールルームでは、ゲームセンターのようなサイバーチェアに座(すわ)って、モニターを見ながら、ジョイスティックで機械(きかい)を操作(そうさ)するぞ!

ちきゅう博士

この船は、海から10,000 m、富士山(ふじさん)がスッポリ2つと半分が入ってしまう深さまでパイプで地球のおく深くほることができるんじゃ。 「ビット」という地層(ちそう)をけずる道具をしょうかいしよう。たくさん種類(しゅるい)があるんじゃ!やわらかい土をほるビットとかたい岩石をほるビット、かたさを見極(みきわ)めて、どのビットを使ってほるか決めるのも、とても重要(じゅうよう)なお仕事なんじゃよ。

機械(きかい)を操作(そうさ)するコントロールルーム

機械(きかい)を操作(そうさ)するコントロールルーム

地そうをけずるドリルビット

地そうをけずるドリルビット

ちきゅう博士

海底(かいてい)にあなをほって、地球の内部からつつ状の岩石をとってくるんじゃ。これをコアサンプル、とよぶんじゃよ。船の上では科学者が、とったばかりの岩石の種類(しゅるい)や形、かたさや色などを調べるんじゃ。

「ちきゅう」は大きくて、ほとんどゆれない。じゃから、いろいろな精密機器(せいみつきき)のある実験室(じっけんしつ)をそなえておるんじゃ。分析(ぶんせき)の準備(じゅんび)をしたり、データをとったり、そのやり方をおしえてくれる専門家(せんもんか)もいて、科学者のお手伝いをしているぞ。いわば、海の上の研究所じゃな。 その機械(きかい)を使って、どんなことを測(はか)っているのかって?わたしたちの住む地球の上で起こるいろいろな現象(げんしょう)をゆっくりから超高速(ちょうこうそく)まで、いろいろなスケールで測(はか)っているんじゃよ。

「ちきゅう」は海の上の研究所

「ちきゅう」は海の上の研究所

海底から岩石をとってくる

海底から岩石をとってくる

約2千万年前の地そうで採取された菌類(きんるい)から成長したキノコ。大きさは約1センチ

最近(さいきん)になって、「ちきゅう」でほったあなの中にも、たくさんの生物がすんでいることがわかってきたんじゃ。といっても、地底人(ちていじん)ではなくて、この写真(しゃしん)のような「び生物(目では見えないとても小さな生物)」じゃぞ。過去(かこ)に生きていた化石もとれるけど、今、生きている生物もいることがわかったんじゃ。地面の中なので、酸素(さんそ)もなければ光もなく、100度という高い温度や数1000気圧(きあつ)という高い圧力(あつりょく)の環境(かんきょう)でくらしているんじゃ。「極限環境(きょくげんかんきょう)で生きる生物」たちじゃな。一体、どのくらい深いところまで生き物はいるんじゃろう?2017年には、青森県下北おきの水深1200 mのところで海の底(そこ)から2400 mほった土の中から「きのこ」が生えてきたんじゃ!2000万年もの昔にシベリア大陸(たいりく)の陸上(りくじょう)で生きていた「きのこ」の胞子(ほうし)が海にはこばれ、やがて海底(かいてい)にうまり、長い時間、眠(ねむ)っていたんじゃな。

び生物の研究室

び生物の研究室

この中は酸素(さんそ)がないよ

この中は酸素(さんそ)がないよ

どこで地しんが起きているの?

世界中のどこでも地しんが起きているのかな?この図では、黄色い星じるしが地しんの起きている場所なんじゃ。赤い線があるところには特徴(とくちょう)があるじゃろ?これはプレートとプレートのさかいめで、たくさんの地しんが起きているんじゃ。世界中の地しんの20パーセントが日本のまわりで起きているんじゃ!

大きな地しんは、海でたくさん起こるんじゃ。片方(かたほう)のプレートが、もう片方(かたほう)のプレートの下にもぐりこんでいくときに、引きずられて、たえられなくなって、ついに地面がこわれると地しんとなって、大きなつ波も引き起こすんじゃよ。2011年3月11日の東北地方太平洋おき地しんの大きさはマグニチュード9.1、観測(かんそく)しはじめてからの120年間で4番目に大きい地しんだったんじゃ。

「南海トラフ」とよばれるところは、海の深さが4000 m、「フィリピン海プレート」が「ユーラシアプレート」の下にもぐりこんでいく、海のみぞじゃ。歴史的(れきしてき)に100年から200年に一度、大きな地しんと、つ波を起こしてきたんじゃ。

海底(かいてい)の下で、どんな岩石に、どんな力が加(くわ)わって地しんが起きるのか、地しんが起きる前兆(ぜんちょう)が先にわからないのか・・・それらをくわしく知るために、地しんが起きる場所を直接(ちょくせつ)調べよう、ということで活やくしているのが、この「ちきゅう」という科学くっさく船なんじゃ!

今、「ちきゅう」は、南海トラフでの、地しん発生帯くっさくの総仕上(そうしあげ)に向けて準備中(じゅんびちゅう)なんじゃ。それと同時に、メタンハイドレートという新しいエネルギーをほる計画も立てているぞ。ほかにも外国の研究者といっしょに新しいくっさく計画も考えているんじゃ。みんなに船を見てもらえるイベントや、ジャムステックのいっぱん公開も計画しているから、みんなが遊びに来るのを待っとるぞ!

ちきゅう博士

もっと「ちきゅう」のことを知りたくなった人は、インターネットで「ちきゅう」とひらがなで調べてよう。たくさんの「ちきゅう」のひみつが見つかるぞ!

「ちきゅう」は、わたしたちの住んでいるこの星、地球のなり立ちや生きているすがたを知るために、今日も海底(かいてい)にあなをほって調べているんじゃ。みんなもぜひ、いっしょに調べていこう!

「ちきゅう」にかかわるお仕事はいろいろあるんじゃ。大きくなったら研究者や乗組員として、「ちきゅう」でみんなに会えるのを楽しみにしているぞ!

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