気象観測の概要と主な観測機器をご紹介します。
気象庁は、さまざまな観測測器を用いて気象の観測を行っています。全国約1,300ヶ所に配置した地域気象観測システム(アメダス)では、身近な気象要素である降水量や気温、風、日照時間、積雪深を自動で観測しています。さらに全国の気象台では、これらの気象要素に加えて、天気や視程、雲の状態などを目視により観測しています。
■出典:
気象庁ホームページ|気象観測
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kansoku/weather_obs.html
左の写真は、気温と湿度を測る機械です。金属製の筒の中に、温度計と湿度計が入っています。この筒には通風ファン(扇風機)がついていて、常に新鮮な空気が流れ込むように工夫されています。
■出典:
奈良地方気象台ホームページ|温度計、湿度計
http://www.jma-net.go.jp/nara/gyomu/intro.htm
右下(写真2)の気圧計は、現在石垣島地方気象台を初め多くの気象台で使用している静電容量型の電気式気圧計で、感部は約6mmの正方形(厚さ1.5mm)の基盤の中に薄さ約4μm(4マイクロメートル=0.004ミリメートル)の真空部でできています。その上下は電極盤となっていて気圧の変化で真空部が薄くなったり膨らんだりします。その時に、電極間のわずかな静電容量の変化を気圧の変化として読み取ります。電気式気圧計の利点は連続的に観測できて、その観測資料をデジタルで保存することができることです。そのため、多くの気象台ではこの気圧計を実際の観測に使用しています。
■出典:
石垣島地方気象台ホームページ|気圧の観測機器
http://www.jma-net.go.jp/ishigaki/school/200402/pressure.htm
降った雨の量を測る機械です。雪が降ってもヒーターで溶かすため正確な量を測れます。また、現在降っている雨がこのままの強度で1時間降り続いた場合に相当する雨量(降水強度)も計算で求めています。
■出典:
奈良地方気象台ホームページ|雨量計
http://www.jma-net.go.jp/nara/gyomu/intro.htm
積雪計は地面から2~4mの高さに送受波器を設置し、雪面に発射したレーザー光が反射して戻ってくるまでの時間から積雪の深さを観測しています。
■出典:
気象庁ホームページ|積雪計
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kouku/2_kannsoku/22_amos/index6.html
垂直尾翼で風向を、プロペラが回転することで風速を測っています。
■出典:
奈良地方気象台|風向風速計
http://www.jma-net.go.jp/nara/gyomu/intro.htm