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国際深海科学掘削計画(IODP)

計画概要

国際深海科学掘削計画(IODP)とは

国際深海科学掘削計画(IODP: International Ocean Discovery Program)は、2013年10月から開始された多国間科学研究共同プログラムです。IODPでは、日本(地球深部探査船「ちきゅう」)アメリカ(ジョイデス・レゾリューション号)ヨーロッパ(特定任務掘削船)がそれぞれ提供する掘削船を用いて世界中の海底を掘削して地質試料(掘削コア)の回収・分析や孔内観測装置の設置によるデータ解析などの研究を行うことで、地球や生命の謎の解明に挑戦しています。海底から回収された掘削コアは、世界に3か所ある保管施設(高知ブレーメンテキサス)に分配・収蔵され、研究や教育への利用のために公開されます。
海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、IODPの掘削研究への科学的貢献はもとより、地球深部探査船「ちきゅう」を提供する他、国内の科学者に対するIODPへの窓口でもあり、国内から参加する科学者への支援も行うなど、日本におけるIODPの総合推進機関としての役割を担っています。

現在のIODPは、2011年に策定された「IODP Science Plan 2013-2023: Illuminating Earth‘s Past, Present, and Future」に基づいて実施されています。2024年以降の海洋科学掘削の指針として「2050 Science Framework : Exploring Earth by Scientific Ocean Drilling 」が、2020年秋に発表されました。

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国内関連組織

研究プラットフォーム運用部門(MarE3)
JAMSTECの研究開発部門の一つ。JAMSTECの研究船や探査機の運用を行うと同時に、IODPの推進窓口としての役割を担う。
高知コアセンター(KCC)
高知大学と海洋研究開発機構が共同で運用し、IODPの掘削航海によってアリューシャン海溝-日本海溝-マリアナ海溝と続く海溝軸より西側の太平洋域とインド洋域から採取されたコアの保管・管理・分配サービスを担う。
日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC)
大学・研究機関と賛助会員からなる連合体組織で、地球掘削科学に関する研究計画の立案、研究基盤の構築、普及広報等により科学研究の推進を担う。