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無人探査機「かいこう」

「かいこう」システムは7,000mまで潜航可能な世界トップクラスの無人探査機です。ランチャーと改造を重ねて4世代目になるビークル(Mk-IV:マークフォー)という2つの機体から構成され、有人潜水調査船「しんかい6500」では不可能な深海域での調査や、重作業を必要とする海洋資源調査を主な目的としています。
「かいこうMk-IV」以前の探査機、初代である「かいこう」は、マリアナ海溝水深10,911mで底生生物の「カイコウオオソコエビ」の採取や、インド洋で熱水活動と熱水噴出孔生物群の発見などを行ってきました。

ミッション

  • 有人潜水調査船「しんかい6500」では不可能な深海域での調査
  • 重作業を必要とする海洋資源調査

主要目

  ランチャー ビークル(Mk-IV)
全長 5.2m 3.0m
2.6m 2.0m
高さ 3.2m 2.6m
空中重量 5.8トン 5.5トン
最大潜航深度 11,000m 7,000m
ペイロード 空中300kg、水中200kg
曳航速度 最大1.5ノット 0〜1.0ノット
観測装置等 CTD(1台)
サイドスキャンソーナー(1台)
サブボトムプロファイラ(1台)
TVカメラ(2台)
デジタルスチルカメラ
HDTVカメラ(2台)
広角魚眼TVカメラ
小型監視TVカメラ
照明灯、CTD、溶存酸素計
航海装置等 前方障害物探査ソーナー
結合監視用白黒TVカメラ
二次ケーブル監視用TVカメラ(1台)
高度計(サブボトムプロファイラの一次波を使用)
方位計、深度計(CTDセンサと兼用)
推進装置(スラスタ)
前方障害物探査ソーナー
高度計
慣性航法装置
ドップラー速度計
深度計
後方監視白黒TVカメラ
嵌合監視TVカメラ
ROVホーマー
作業機器 マニピュレータ(7自由度×2台)
ケーブル 光・電力複合ケーブル
1次ケーブル φ45mm×12,000m
2次ケーブル φ29.5mm×250m

主な経歴

2016年4月 研究船利用公募に採択された研究航海に使用する機器として運用を開始した。
2013年11月 新たに無人探査機を建造し、「かいこう Mk-IV」(かいこう マークフォー)と名称を決定した。
2013年4月 東北地方太平洋沖地震震源域に設置した長期構内温度計の回収を行った。
2006年4月 新たに「かいこう7000II」を建造し、運用を開始した。
2004年5月 無人探査機「UROV7K」を改造し、「かいこう7000」のビークルとして運用を再開。
2003年5月 四国沖で調査中、2次ケーブルの破断事故によりビークルを失う。
2000年8月 インド洋中央海嶺の水深2,450mにおいて、初めて熱水活動と熱水噴出孔生物群集を発見。
1999年11月 小笠原沖水深2,900mの海底に沈んだH-2ロケット8号機の捜索に出動し、エンジン部品を発見。
1999年10月 ビーナス(VENUS)計画で南西諸島海域2,150mで海底ケーブルと観測機器とのコネクタ接続作業に成功。
1998年5月 チャレンジャー海淵(水深約10,900m)において世界で初めて底生生物(エビ類の仲間、「カイコウオオソコエビ」Hirondellea gigas 体長約4,5cm)の採取に成功。
1997年12月 深海調査研究船「かいれい」および深海探査機「ドルフィン-3K」とともに学童疎開船「対馬丸」探索に参加し、沈没船が「対馬丸」であることを確認。
1996年2月 マリアナ海溝チャレンジャー海淵(水深10,898m)で世界で初めて10,000m以深の海底から深海微生物を含む海底堆積物(泥)の採取に成功。
1995年3月 マリアナ海溝で総合海上試験を実施し、10,911.4mの潜航に成功。海底に棲息するゴカイやエビ類の映像を記録した。この時の支援母船は「よこすか」。

深海微生物を含む海底堆積物(泥)の採取
深海微生物を含む海底堆積物(泥)の採取

カイコウオオソコエビ
カイコウオオソコエビ

インド洋の熱水噴出孔生物群集
インド洋の熱水噴出孔生物群集