JAMSTEC
平成10年3月18日
海洋科学技術センター


海洋地球研究船「みらい」のクレーンの曲損について



  1. 発生時の状況(海域図)
    海洋科学技術センター(理事長 平野 拓也)の海洋地球研究船「みらい」は平成 10年3月17日(火)、トライトンブイ設置作業を14時15分(日本時間)に 完了した後、クレーン格納作業中の14時30分頃、 Aフレームクレーンと多関節クレーン が接触し、Aフレームクレーン副フレームピストンロッドに曲損が発生した。
    なお、乗組員等にケガはなかった。

  2. 調査結果
    Aフレームクレーン副フレーム左舷ピストンロッド上部(ロッドの曲損変位約50cm)、 左舷ピストンロッド下部および右舷ピストンロッド下部(ロッドの曲損変 位各約15cm)に曲損。(参考図)

  3. 現在行っている観測への影響
    本航海における今後の観測業務(CTD、気象観測等)については差し支えない。
    なお、今回の航海におけるトライトンブイ4基の設置は予定通り全部終了している。

  4. 今後の対応
    曲損部の修理は、4月15日に予定されている関根浜港(青森県)帰港時に行う。 具体的には、ピストンロッド及びシリンダーを交換することとなる。

  5. 再発防止対策
    「みらい」を含めセンター所有の全船舶に対し、船上作業等の安全確保に万全を 期するよう理事長名で通達した。同時に「みらい」におけるクレーンを格納する段 階の作業手順の見直し作業等を行うこととした。