平成12年4月27日
                         海洋科学技術センタ−

トライトンブイ12号機の通信途絶等について

1. 状 況
 海洋科学技術センタ−(理事長 平野拓也)のトライトンブイ(海洋観測ブイ)12号機(平成11年10月25日、北緯2度、東経138度に設置:図1)は、平成12年4月25日、午後6時3分に関根浜のむつ事務所にてデ−タ受信以降、通信が途絶えました。なお、位置情報は受信していることから、当該ブイは正常に係留され、海洋データ(水中部)の観測は継続されているものと思われます。
 現在、関根浜観測機材整備場にて、ブイデータ処理班によるデータ処理システムでの監視を継続しております。
 また、平成12年3月25日から位置装置の通信が途絶えていたトライトンブイ13号機(平成12年3月28日発表済み)は、インドネシア技術応用評価庁が点検を実施した(4月20日)ところ、前回に復旧作業時に装備したデータ通信用アンテナ、位置送信装置等の機器の他にブイ浮体内に格納されていた観測制御装置、衛星通信装置、電源装置等が失われていました。本喪失の原因については、人為的と見られるものの、現在調査中です。

2.原 因 
 12号機通信途絶の原因としては、通信系統(アンテナ、ケーブル、通信装置内等)の故障の他、人為的破損等が考えられますが、現在詳細について調査中です。

3.今後の予定
 12号機は、インドネシア排他経済水域内にあり、インドネシア共同研究相手方のインドネシア応用技術評価庁に、船舶による現場点検を要請しています。
 なお、当センターとしては、5月に再度の現地視察を行うとともにトライトンブイの構造変更等抜本対策について現在検討中です。 (日時は、全て日本時間)

トライトンブイの仕様トライトンブイデータの流れ

問合せ先                 
海洋科学技術センタ−          
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TEL 0468-67-3806