平成12年7月3日 
海洋科学技術センター

おしらせ

「昭洋による三宅島海域への海底地震計設置について」

 海洋科学技術センター(理事長 平野拓也)は、海上保安庁及び東京大学地震研究所と共同で、6月26日以来地震活動の継続している三宅島から神津島にかけての海域にて、自己浮上式海底地震計を用いた機動地震観測を行います。
 今回の海底地震観測は,海上保安庁の海底状況調査と平行して実施するものであり、火山噴火予知連絡委員会や地震予知連絡委員会等の関係諸機関への地震観測データの提供だけでなく、高密度観測により、度々群発地震の発生する当該海域で生じている地殻応力の解放の過程を把握することを目的としています。
 自己浮上式海底地震計は、7月7日から9日の海上保安庁の測量船「昭洋」の航海において、海上保安庁所有分8台、東京大学地震研究所所有分1台および海洋科学技術センター所有分5台(広帯域地震計)の合計14台を設置します(図1)。その後、1〜2ケ月の観測期間を経て地震計回収を行います。
 なお、本日7月3日、海上保安庁よりプレス発表が行われました。また、7月2日に東京大学地震研究所所有分が6台設置されており、今後の地震活動の推移に合わせて、今回さらに14台が設置されることとなります。

問合せ先:海洋科学技術センター       
深海研究部 三ヶ田           
電話 0468-67-3983    
総務部普及・広報課 他谷        
電話 0468-67-3806    

機動地震観測:定点観測ではなく、維持的に観測点を設けデータを取得する観測方法
広帯域地震計:周波数帯域が0.05Hz~数10Hzと通常の地震計より低周波まで観測可能


参考1:昭洋 ”海上保安庁水路部 http://www.jhd.go.jp/cue/MSA/msa.html
参考2:海上保安庁 プレス発表文(7月3日発表)

「三宅島西方海域における海底状況調査」概念図