平成13年7月12日
海洋科学技術センター

海洋科学技術センター 創立30周年記念

国際シンポジウム及び国際海洋研究機関長会議(ラウンドテーブル)

の開催について

 海洋科学技術センター(理事長 平野拓也)は、創立30周年を記念し、世界の主要な海洋研究機関の長を招き、21世紀の海洋研究の方向性を探るべく、国際シンポジウム及び国際海洋研究機関長会議(ラウンドテーブル)を本年10月11日から12日にかけて開催いたします。国際海洋研究機関長会議におきましては、今後の海洋研究の方向性を示す「横須賀宣言」を採択する予定です。

  1. テーマ:「21世紀の海洋科学」
  2. 日程 

10月11日 国際シンポジウム、祝賀会(経団連ホール、大手町)

10月12日 国際海洋研究機関長会議、

「横須賀宣言」採択(海洋科学技術センター横須賀本部にて)

<招聘海洋研究機関>

海外より12機関、国内から1機関を招聘

連邦科学産業研究機構海洋研究所(オーストラリア)、海洋漁業省(カナダ)、国家海洋局第2海洋研究所(中国)、国立海洋研究所(フランス)アルフレッドウェゲナー極域海洋研究所(ドイツ)、韓国海洋研究所(韓国)、サウザンプトン海洋研究所(英国)、コロンビア大学ラモント・ドハティー地球観測研究所(米国)、海洋大気庁太平洋海洋環境研究所(米国)、カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所(米国)、ウッズホール海洋研究所(米国)、モントレー湾水族館研究所(米国)、東京大学海洋研究所

 

       (問い合わせ先)

        海洋科学技術センター

         企画部 国際課    小谷、田代 電話;0468-67-5587

         総務部 普及・広報課 志村、月岡 電話;0468-67-3806


(参考1)開催日程

10月11日(木)

1)国際シンポジウム(会場:経団連ホール)(9:30-17:50)

パネルディスカッション

10:00 パネルディスカッション1:

「海洋科学研究の基本戦略」(Basic Strategy in Ocean Scientific Research)

13:30 パネルディスカッション2:

「全地球観測ネットワーク/データネットワーク構想」

(Concept of Global Observation Network/ Global Data Network)

17:00 総括セッション:

2)30周年記念祝賀会 (18:00-)

 

10月12日(金)

  国際海洋研究機関長会議「ラウンドテーブル」(10:00_17:30)


(参考2)招聘海洋研究機関の概要

 海洋科学技術センターと密接な協力関係を持つ機関及び今後の協力関係の発展が望まれる機関を中心に招聘機関を選定

連邦科学産業研究機構海洋研究所(オーストラリア)

 連邦科学産業研究機構傘下の海洋研究所。タスマニア島ホバートに位 置する。海洋気候研究、沿岸環境と海洋汚染、開発可能な資源情報の構築、水産を含むバイオロジー等に力を入れている。

海洋漁業省(カナダ)

 漁業・水産、海洋研究を担当するカナダ政府の所管省庁。傘下の海洋研究所としては、太平洋側に海洋科学研究所(IOS)、大西洋側にベッドフォード海洋研究所(BIO)を持つ。特に太平洋側のIOSとは、太平洋研究、北極研究を通 じて協力関係にある。

国家海洋局第2海洋研究所(中国)

 浙江省杭州に所在。人類の活動が自然環境に及ぼす影響、環境の保全と管理等に関する研究及び海洋資源の広範囲な探査と利用のためのデータ蓄積を行っている。

国立海洋研究所(フランス)

 1984年に設立されたフランス唯一の海洋専門機関。パリに本部を置く。研究界と産業界の橋渡し的性格を持つ公的機関。社会活動を科学研究のテーマに置き換え、研究成果 の技術移転、知識の普及・総括、技術予測を行っている。また、海洋生物資源の評価、海洋に関する機器の研究開発も行っている。

アルフレッドウェゲナー極域海洋研究所(ドイツ)

 1980年に公共財団法人として設立。ブレーメルハーフェンに所在。研究対象は、海洋及び北極・南極域における地球システムと環境科学の研究。砕氷船も保有。大気・海氷・海洋相互作用、極域動植物等を中心に地球変動に照準を合わせた研究を行っている。

韓国海洋研究所(韓国)

 1973年に、韓国科学技術研究所の下に設立された海洋研究所。海洋物理、化学、地質、生物学研究を中心とし、極地研究、深海資源研究等も手がけている。

サウザンプトン海洋研究所(英国)

 サウザンプトン大学と英国自然環境会議(NERC)との共同利用施設として1996年に設立。海洋科学、地球科学及び海洋工学に関する世界的レベルの研究センターとして、学際的調査研究、大学院、学部の教育活動を行っている。

コロンビア大学ラモント・ドハティー地球観測研究所(米国)

 コロンビア大学の地球環境科学の研究部門として1949年に設立。研究分野は地震学、海洋地質、地球物理学、陸上地質、海洋・陸上環境、岩石学、地球化学、気候変動研究、大気学的研究、海洋学、古生物学と多岐にわたる。

海洋大気庁太平洋海洋環境研究所(米国)

 米国海洋大気庁(NOAA)傘下の太平洋側を担当する海洋研究機関として、1973年に設立された。ワシントン州シアトルに位 置する。海洋観測研究分野、観測ブイの開発・運用、津波研究等を行っている。

カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所(米国)

 カリフォルニア大学サンディエゴ校所属の海洋研究所。1903年に設立され、研究活動に加えて大学院教育も行っている。大気海洋相互作用、海洋物理学、長期気候変動、海洋食物連鎖、気候予測、地震予知、海岸の浸食、海洋生物の生理学、海洋化学、地質学、海洋工学等の研究を行っている。

ウッズホール海洋研究所(米国)

 1930年に設立された公益法人組織の研究機関であり、ボストン近郊ウッズホールに位 置する。その研究分野は、海洋物理学、海洋化学、地質学を中心としている。また、地球システム全体における海の役割についての理解を深めることを目指し、気候変動における海洋の役割、沿岸海洋工学及び深海探査等にも力を入れている。

モントレー湾水族館研究所(米国)

 民間法人の調査研究機関。1987年に研究部門がモントレー湾水族館より独立した。

海洋関係装備・機器のシステムの開発及び深海底の科学調査手法の開発を行っている。

東京大学海洋研究所

 1962年東京大学付属研究所として設置された。東京・中野に本部を置く。海洋物理、海洋気象、海底物理、海底堆積、大洋底構造地質、海洋無機化学、海洋生化学、海洋生物物理、海洋生物生態、プランクトン、海洋微生物、海洋分子生物学、資源解析、資源生物、資源環境、漁業測定等の海洋に関する基礎的研究を行っている。