海洋科学技術センター創立30周年記念
国際海洋研究機関長ラウンドテーブル「21世紀の海洋科学」の開催と
横須賀宣言」について


平成14年9月18日
海洋科学技術センター

  1.特別認可法人海洋科学技術センター(理事長 平野拓也)は、9月18日(水)午後、創立30周年を記念して国際海洋研究機関長ラウンドテーブル「21世紀の海洋科学」を横須賀市の海洋科学技術センター本部で開催した。


  2.本ラウンドテーブルには14の世界の主要な海洋研究機関から所長等が参加し、海洋科学研究の基本戦略、データネットワーク構想等について活溌な意見交換を行った。


  3.ラウンドテーブルで合意された海洋科学推進の基本方針は以下のとおり。
(別紙「横須賀宣言」参照)
地球システムの総合的理解と予測のため、海洋科学を通じて地球とその生態系を探求する。
深海、極域、南半球域、海底深部などの未踏領域の調査観測を充実する。
データの自由な交換とアクセスを伴った全球観測ネットワークと、データ・情報ネットワークの構築を目指す。
より有効な観測と、よりよい予測のために、新たな技術・数値モデルを開発する。
海洋とその資源の重要性を、多分野の研究を通して得られた社会的利益を伴った科学的問題点とリンクしながら、一般社会や政策決定者の認識が高まるよう努める。
新世代の海洋研究者を、彼らの立場における科学的、工学的そして社会的アスペクトの認識のもとに教育する。


 この方針の下、出席した海洋研究機関は、もてる資源と能力を結集して地球環境問題に積極的に貢献していくことで一致した。

  4.海洋科学技術センター及び参加各研究機関は、この成果を「横須賀宣言」としてとりまとめた。今後、関係機関に広く周知して地球環境問題解決に向けた協力・連携を呼びかけることとしている。

以上