平成15年6月2日
海洋科学技術センター

1万m級無人探査機「かいこう」のビークルの捜索について(その3)

1.捜索状況

 本日の捜索海域は、潮流が遅い場合の漂流予想海域を船舶3隻が捜索し、潮流が予想以上に速い場合の漂流予想海域の捜索を航空機1機で実施しました。
 支援母船「かいれい」は、昨日より引き続き方位探知機及び目視による捜索を本日10時36分まで実施しました。その後、「かいこう」ランチャー(親機)による海底捜索準備のため和歌山県田辺港に15時20分に到着し、艤装終了後、16時25分田辺港を発航しました。22時30分頃に捜索海域へ戻り、方位探知機による捜索活動を再開する予定です。
 支援母船「なつしま」は10時36分に、海洋調査船「かいよう」は同52分に捜索海域に到着し、方位探知機及び目視による捜索を開始しました。
 また、航空機1機により10時00分から方位探知機及び目視による捜索を16時40分まで実施しました。
 しかしながら、18時現在においてビークルは発見されておりません。
 「なつしま」及び「かいよう」は、引き続き捜索海域において方位探知機による捜索を継続します。
 尚、本日の捜索経過ならびに捜索海域は別添のとおりです。


捜索経過


2.今後の予定

 明日6月3日は、本日同様に「かいれい」、「なつしま」及び「かいよう」の船舶3隻と航空機1機の体制にて捜索を実施します。
 捜索範囲は、本日の捜索海域を含め、その東側に範囲を広げ実施する予定です。
 尚、「かいれい」はビークル(子機)が沈没した可能性を考慮し、「かいこう」ランチャーによりソナー(音響探査装置)を使用したビークル推定浮上地点の海底捜索を日中行う予定です。

 今後、状況に変化が生じた場合、直ちにお知らせします。


問合せ先:
海洋科学技術センター
 研究業務部海務課 薗田、渡辺
  電話:046−867−9910
 総務部普及・広報課 鷲尾、野澤、鶴田
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