(参考1)
「かいこう7000」における主な対策や改造について
「UROV7K」を暫定的な「かいこう」ビークル代替機とするため、安全面及び機能面から以下の項目について対策・改造を行った。
安全面
項 目
安全対策(事故調査委員会指摘事項)
(1)二次ケーブル
【引留部】
・ 1潜航毎に、引留部外部シース開口部(二次ケーブル破断部)の目視点検の実施。
・ 原則1航海(15潜航相当)毎に、引留部の強度試験と再加工を実施。
【張力計測】
より詳細な把握のため、潜航中の二次ケーブル張力を0.1秒周期(以前は、2秒周期)で計測。
(2)ランチャー(親機)
【切替器】
ビークルとの間に装備し、ランチャー単独での電源投入を可能とした。
(3)ビークル(子機)
【浮力の確保】
海面における十分な浮力を確保するため、緊急バラスト切離装置を装備。
【水中の位置確認】
水中測位用音響トランスポンダ2基装備。
【海面の位置確認】
衛星及び船上受信機により位置を確認できるアルゴス装置2基を装備(このうち1基は、GPS(全球測位システム)付)。
【夜間における視認性の確保】
フラッシャー(夜間点滅灯)を1基装備。
機能面
項 目
UROV7Kからの改造点
(1)電源
リチウムイオン二次電池(DC100V)を取外し、二次ケーブルからの給電に切換え。
(2)推進器 (スラスター)
推進力を向上させるため、推進器を増設(4→10基)
(3)マニピュレータ
作業性を向上させるため、マニピュレータの自由度の高いマニピュレータに交換(4→6自由度)。
(4)ペイロード
通信や電源のためのラインを追加し、ペイロード機器(研究者持込みの計測機器)の搭載を可能とした。