平成16年6月14日
文部科学省

統合国際深海掘削計画(IODP)における研究航海の開始について

 このたび、統合国際深海掘削計画(IODP)における最初の研究航海として、下記のとおり、米国の提供するジョイデスレゾリューション号が、東太平洋のファン・デ・フーカ海域において掘削・調査を行うこととなりましたのでご案内いたします。この航海には、IODP参加各国から24名の研究者が参加することとなっており、我が国からは8名の研究者が参加する予定です。
 IODPは、海洋科学掘削船を用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明、地震発生メカニズムの解明及び地殻内生命の探求等を目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトであり、2003年10月1日より我が国と米国によって開始されました。その後、欧州12カ国で構成される欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)、中国が参加し、国際的な推進体制が構築されています。IODPでは、現在我が国で建造している地球深部探査船「ちきゅう」のほか、米国が提供する科学掘削船、欧州が提供する特定任務掘削船(MSP)の複数の掘削船を用い、科学目標を達成するため戦略的かつ効果的に研究を行うこととしています。

1.日程(現地時間):
 
2004年6月27日 米国アストリア港を出港
ファン・デ・フーカ海域(別紙参照)において掘削研究実施
8月21日
米国アストリア港に帰港(研究航海終了)
  ※気象条件や調査の進捗状況等によって変更の場合あり。
2.我が国から参加する研究者:
 
浦辺 徹郎 (東京大学大学院理学系研究科教授) ※本航海の共同首席研究者
稲垣 史生 (独立行政法人海洋研究開発機構極限環境生物フロンティア研究員)
清川 昌一 (九州大学大学院理学研究院講師)
後藤 秀作 (京都大学理学研究科附属地球熱学研究施設火山研究センター非常勤研究員)
坂口 真澄 (高知大学大学院理学研究科博士後期課程3年)
辻  健 (東京大学理学系研究科博士課程1年)
中川 聡 (京都大学大学院農学研究科博士後期課程3年)
野口 拓郎 (琉球大学理工学研究科博士後期課程1年)
3.研究の概要:別紙参照

  参考:統合国際深海掘削計画(Integrated Ocean Drilling Program:IODP)について(PDFファイル)

以上

問い合わせ先
 文部科学省研究開発局海洋地球課長 須田 秀志
 TEL:03-5253-4111(代表)
 TEL:03-6734-4146(直通)
 FAX:03-6734-4147