平成16年8月2日
海洋研究開発機構

生態系変動予測研究プログラムディレクターに和田英太郎が就任

 独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)地球環境フロンティア研究センターの生態系予測変動研究プログラムディレクターに平成16年8月1日付けで、和田英太郎(わだえいたろう)が就任した。
 東京教育大学を卒業後、東京大学海洋研究所助手、米国テキサス大学海洋研究所客員研究員、三菱化成生命科学研究所部長、京都大学生態学研究センター長などを歴任後、本年7月末日まで、人間文化研究機構総合地球環境学研究所研究部教授として活躍してきた。生物地球化学、同位体生態学が専門。自らの専門を保ちつつ、これまでの幅広い経験や研究知識を生かし、海域、陸域の両方に関するさまざまな生態系の研究を進め、地球温暖化とその影響による生態系の変化、人間活動による生物多様性の減少などを地球環境問題への対応の形で著書「地球生態学」にまとめた。  
 和田を専任のプログラムディレクターとして迎えることにより、本プログラムのみならず、地球環境フロンティア研究センター全体として、研究体制が強化され、研究活動の更なる充実が期待される。

背 景
 地球環境フロンティア研究センターは、1997年10月に宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)と海洋科学技術センター(現海洋研究開発機構)の合同プロジェクトとして発足した、「地球フロンティア研究システム」が、独立行政法人改革の一環として、海洋研究開発機構の組織再編成のもと、2004年7月に研究開発を目的として組織された4センターの一つ。
 生態系変動予測研究プログラムのポストは、1999年10月の発足以来、東京大学生産技術研究所教授の安岡善文博士が、兼任で務めてきた。2004年3月に安岡博士が同ポストを退職してからは、松野太郎地球環境フロンティア研究センターセンター長が兼任し、その研究活動を推進してきた。生態系予測変動研究プログラムは、陸域生態系モデル研究、生態系空間分布観測・モデル研究、及び海洋生態系モデル研究の3つの研究グループを持ち、陸と海の生態系両方において、生態系と温暖化など地球規模での環境・気候変動との相互作用を研究している。

略歴

問合わせ先
海洋研究開発機構
■地球環境フロンティア研究センター 担当:太田
Tel:045-778-5687 Fax:045-778-5497
http://www.jamstec.go.jp/frcgc/
■ 総務部普及・広報課 担当:山西、五町
Tel:046-867-9066 Fax:046-867-9055
http://www.jamstec.go.jp/