平成18年4月6日
独立行政法人海洋研究開発機構

紀伊半島沖熊野灘における
地球深部探査船「ちきゅう」の科学掘削に向けたデータ取得のための調査の実施について

 海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、日米主導の国際研究協力プロジェクトである統合国際深海掘削計画(IODP)における地球深部探査船「ちきゅう」の初めての国際運用として、平成19年9月から地震発生メカニズムの解明を目指した紀伊半島沖熊野灘における研究航海を予定しています。この度、この研究航海の事前調査として、熊野灘において三次元反射法音波探査(別紙1)を実施致します。今後、本調査において取得したデータにより調査海域の地質構造を把握し(別紙2)、「ちきゅう」によるライザー掘削※地点の確定とその掘削地点における掘削方法の具体的立案(設計)を行います。なお、本調査はハワイ大学との共同研究として行われます。

※ライザー掘削・・・ 科学掘削船としては「ちきゅう」が世界で初めて採用した掘削船と掘削孔を繋ぐライザーパイプと噴出防止装置(BOP)を用いて、泥水循環掘削(泥水で孔壁を保護しつつ行う掘削)を行う方式。従来の掘削に比べ、大深度の掘削が可能となります。

1.期間
 平成18年4月9日(日)〜平成18年5月31日(水)
 天候、探査船の到着予定等の状況で日程を変更する可能性があります。

2.使用船舶
 三次元音波探査船Nordic Explorer号(傭船:ノルウェー Petroleum Geo-Services社) (別紙3)

3.調査海域
 紀伊半島沖熊野灘 (別紙4)
 調査面積約900km2 幅約15km(南西-北東方向)×長さ約60 km(北西-南東方向の短冊形)

4. 作業内容
 三次元反射法音波探査データ取得作業及び船上データ処理作業




お問い合わせ先
 地球深部探査センター 企画調整室 企画グループ グループリーダー 木川 栄一
  TEL 045-778-5632

 経営企画室 報道室長 大嶋 真司
  TEL 046-867-9193