2007年08月08日
国立大学法人神戸大学
兵庫県立大学
独立行政法人海洋研究開発機構
神戸大学(学長 野上智行)、兵庫県立大学(学長 熊谷信昭)及び海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、次世代スーパーコンピュータの活用にむけた教育研究に関する包括協定書を8月6日に締結いたしました。
独立行政法人理化学研究所は、平成19年3月に次世代スーパーコンピュータ施設の立地地点を神戸に決定したと発表しました。現在開発が進められている次世代スーパーコンピュータは、人材育成が大きな柱の1つとなることから、神戸大学、兵庫県立大学では、次世代スーパーコンピュータの活用に向けた教育研究を今後強化していくこととしています。
一方、海洋研究開発機構では過去5年に亘り地球シミュレータを運用し、当初の主要目的であった地球環境変動予測のみならず、産業の振興につながる研究にも貢献し、幅広い分野でこれまでにない高度かつ高精度のシミュレーションを可能としました。また、それにともない、世界最高水準のスーパーコンピュータを用いたシミュレーション研究と人材育成の実績を有しています。
海洋研究開発機構ではこの実績を最大限活用し、スーパーコンピュータの効果的、効率的な活用を今後更に推進していくために、今回神戸大学、兵庫県立大学との間で協定書を締結し、相互に研究開発能力や人材等を活かした連携・協力を行います。
1.名称: | 神戸大学、兵庫県立大学及び海洋研究開発機構の教育研究に関する包括協定書 |
2.締結者: | 神戸大学長 野上智行 兵庫県立大学長 熊谷信昭 海洋研究開発機構理事長 加藤康宏 |
3.連携・協力の範囲と内容 | |
次世代スーパーコンピュータを用いた教育研究において (1) 共同研究に関すること (2) 人材育成に関すること (3) 人材交流に関すること などの点を中心に連携を行うこととし、詳細は今後設置される三者の協議の場で検討することとしています。まずは、両大学の研究者、学生を海洋研究開発機構に受け入れて、地球シミュレータを用いた教育研究を行うことを想定しています。これにより、地球シミュレータをはじめ、今後運用が開始される次世代スーパーコンピュータ等を、有効的かつ効率的に活用する研究者がより一層広がることが期待されます。 |
宇宙開発事業団、日本原子力研究所、海洋科学技術センター(名称、全て開発当時)が開発したスーパーコンピュータ。コンピュータ内に仮想地球を作り、大気や海水、地殻の状態を高速かつ高精度にシミュレーションでき、中長期的な環境変動や災害などの予測、解明を目的に開発、使用されている。また、バイオ、ナノ分野といった産業応用が可能な先進分野でも幅広く利用されている。