プレスリリース


プレスリリース

2007年09月18日
独立行政法人海洋研究開発機構

トライトンブイ18号基の回収について

海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、漂流していたトライトンブイ18号基を回収しましたのでお知らせします(同基の漂流については、平成19年7月5日にプレス発表済)。

1.状況

熱帯インド洋域において、平成19年7月4日に係留点より漂流後、位置情報により監視を続けていましたトライトンブイ18号基の本体を照洋丸(水産庁)の協力により無事回収しました。

<設置位置>
設置位置:南緯 1度 35.63分、東経 90度 5.41分(図1
<回収位置>
回収位置:南緯 1度 29.79分、東経 90度 58.77分(図1
<回収日>
平成19年9月15日 11:54(日本時間)
<漂流期間>
73日間
<回収状況>
回収したブイおよび係留索の状況から、係留索の破断箇所は深度約500m(ワイヤーロープ)のセンサ下(図2)で切断されており、設置点周辺に切断箇所より下の係留索・アンカーが残されていると考えられます。また、それ以外の被害としては、洋上部に取り付けていたセンサの一部の亡失及び破損を確認しました。

2. 漂流原因

深度30m付近にはえ縄の絡みがあることから、漁網等により引っ張られワイヤーロープが切れたためと推定されます。

3. 海上保安庁への連絡

回収完了後、直ちに、海上保安庁海洋情報部に対し、回収によって他船舶との衝突等航路障害の恐れがなくなった旨を通報しました。

4. 今後の予定

平成20年1月頃に当機構の海洋地球研究船「みらい」により、海中に残っている係留索の回収ならびにトライトンブイの再設置を実施する予定です。

お問い合わせ先

(トライトンブイについて)
海洋工学センター 応用技術部 長期観測技術グループ
松本 健寛、石原 靖久 046-867-9872/9874
(報道について)
経営企画室 報道室長 
大嶋 真司 046-867-9193