2008年02月18日
独立行政法人海洋研究開発機構
海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、「Blue Earth’08」として、「しんかいシンポジウム」と「みらいシンポジウム」を合同で開催いたします。
「しんかいシンポジウム」では、有人潜水調査船「しんかい6500」や無人探査機等を活用して得られた深海域の研究分野における成果発表を行います。また、「みらいシンポジウム」では、海洋地球研究船「みらい」を活用して得られた地球温暖化など地球規模の気候変動観測等の研究分野における成果発表を行います。
これら研究成果発表のほか、機構が所有する船舶を用いた公募航海における、平成21〜25年度までの研究指針を取り纏めた「海と地球の研究5ヶ年指針」の発表や、ノーベル平和賞を受賞したIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書における地球温暖化に関する最新の科学的知見についての特別講演も予定しております。
開催場所:横浜市立大学 金沢八景キャンパス
〒236-0027横浜市金沢区瀬戸22-2
・京浜急行「金沢八景駅」徒歩5分
※快速特急のときは「金沢文庫駅」で普通に乗り換え
<特別講演についてのご案内>
本講演では、ノーベル平和賞受賞にみられる、国際社会でのIPCCの役割と意義を述べ、次にIPCC第4次評価報告書による、温暖化に関する科学的最新知見の概要を述べると共に、対応策に触れる。さらに、地球シミュレータなどによる日本からの貢献も述べる。
1941年新潟県生まれ。東京大学理学系大学院博士課程単位取得。1972年気象庁入庁後、気象庁研究所、世界気象機関(WMO)勤務等を経て、2002年より海洋科学技術センター地球フロンティア研究システム(現 海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センター)研究員となる。2007年4月より現職。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)第1作業部会 国内支援事務局長をはじめとし、国際科学会議(ICSU)/世界気候研究計画(WCR)評価パネル委員、文部科学省参与、環境省地球環境研究企画委員会委員、気象庁気候問題懇談会委員を務める。
2004年には、日本気象協会岡田賞を受賞した。
<「海と地球の5ヶ年指針」発表のご案内>
機構が所有する船舶を用いた公募航海における、平成21〜25年度までの研究指針を取り纏めた「海と地球の研究5ヶ年指針」を発表し、今後の研究課題募集を呼び掛ける。
進行役に深海調査研究計画委員長の小川勇二郎氏(筑波大学大学院教授)と「みらい」運用検討委員長の植松光夫氏(東京大学海洋研究所海洋科学国際共同研究センター長)のお二人を迎える。