2008年07月30日
独立行政法人海洋研究開発機構
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)が熱帯インド洋海域で運用しているインド洋小型トライトンブイ(※)が漂流していることを、本日確認しましたのでお知らせします。
7月30日9時40分(日本時間)南緯5度、東経95度の設置点より、南西へ約28kmの地点を漂流していることを確認しました。12時00分(日本時間)現在、設置点より、南西へ約33kmの地点を漂流中です。搭載された衛星通信装置の発信状況は良好であるため、ブイの位置は逐次把握できている状況です。
船舶等により強制的に曳引された結果、漂流に至ったものと推定されます。
海上保安庁海洋情報部に、付近を航行中の船舶への注意喚起をお願いしました。当該ブイの回収方法、回収時期については現在検討中です。
※インド洋小型トライトンブイ
文部科学省より受託された「地球観測システム構築推進プラン」において、当機構海洋工学センターが、インド洋熱帯域での観測を目的として開発した、大深度係留可能な洋上観測ブイシステム。従来型のトライトンブイと同程度の観測性能を保持しつつ、小型軽量としたことで操作性、可搬性に優れる。
図1.インド洋小型トライトンブイ設置の様子
図2.インド洋小型トライトンブイ設置海域図