2009年11月10日
独立行政法人海洋研究開発機構
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、アプリケーションラボ(APL)の活動を、これまでの先端的気候変動の予測研究の成果を交えつつ、広く社会に紹介するため、独立行政法人科学技術振興機構及び独立行政法人国際協力機構による地球規模課題対応国際科学技術協力事業「気候変動予測とアフリカ南部における応用」をテーマとした国際シンポジウムを下記により開催いたしますのでお知らせいたします。
APLでは、世界の“気候変動”の大きな要因となり得るインド洋ダイポールモードの発見とその予測の成功、また現在ホットな先端的研究テーマの一つとなっているエルニーニョもどき等、日本がこれまで世界をリードして来た“気候変動”予測研究の成果に立脚し、研究と社会との相互的啓発および持続的連携によるイノベーションの実現を目指しております。
本研究では、気候変動リスクに極めて脆弱であるアフリカ南部の気候に影響する亜熱帯ダイポールモード現象などの気候変動現象の発生と長期変動メカニズムを明らかにし、アフリカ南部社会の持続的成長に貢献していきたいと考えております。
記
1.日時: | 平成21年12月3日(木)10:00〜17:50(開場9:30) |
2.会場: | 女性と仕事の未来館 4Fホール(別紙1参照) |
3.入場料: | 無料 |
4.参加登録: | ホームページよりお申し込みをいただくかシンポジウム事務局までご連絡下さい。 シンポジウムWebサイト: http://www.jamstec.go.jp/j/apl/sympo200912/ 事務局:海洋研究開発機構 研究支援部(担当:宮本) TEL: 046-867-9833 FAX: 046-867-9372 E-mail: sympo1203@jamstec.go.jp |
5.プログラム: | 別紙2参照 |
6.言語: | 英語(英→日同時通訳付) |
7.主催: | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
8.後援(予定): | 独立行政法人科学技術振興機構、独立行政法人国際協力機構、 南アフリカ共和国大使館 |
APLは研究と社会との相互的啓発および持続的連携によりイノベーションの実現を目指す研究チームとして、平成20年4月に発足しました。APLの課題の一つである気候変動予測研究では、洪水や干ばつあるいは極端な高低温の発現と大きなかかわりをもつエルニーニョ現象やインド洋ダイポールモード現象などを、その発生の数ヶ月〜数年前に予測を行うことにより、社会の安全・安心、農業や漁業などの産業、人々の健康、水資源管理などに役立てようとしています。
本年9月に世界気象機関が中心となりジュネーブで開催された第3回世界気候会議では「季節変動から10年スケールの変動までの予測について、その提供者と利用者が相互に協力して、気候サービスのための世界的枠組みを構築する」という決議がなされました。進行する温暖化という“気候変化”の中でエルニーニョ現象やダイポールモード現象等の“気候変動”が変調をきたし、それに伴って洪水や干ばつ等の顕著現象が今までにないパターンで起き、深刻な被害を世界各地にもたらしていることから、その予測を通して災害の軽減を目指すというものです。
これは、地球フロンティア研究システムの10年間の研究成果の活用に基づいて導入されたAPLの目指す方向と軌を一つにしており、APLの取り組みは大変タイムリーなものと言えます。
〒108-0014 東京都港区芝5-35-3
JR田町駅三田口(西口)から徒歩3分
地下鉄(都営浅草線、都営三田線)三田駅 A1出口から徒歩1分
オープニングセッション | |
10:00-10:10 | 開会挨拶 今脇 資郎(海洋研究開発機構 理事) |
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10:10-10:20 | 来賓挨拶 中西 章(科学技術振興機構 参事役・地球規模課題国際協力室長) |
10:20-10:30 | 来賓挨拶 森 尚樹(国際協力機構 地球環境部次長 兼環境管理グループ長) |
10:30-10:40 | 来賓挨拶 C. Masoka(南アフリカ共和国大使館 公使) |
第1セッション (進行役: 佐久間弘文 & N. Sweijd) ‐ インド洋−大西洋における気候変動の概観−南アフリカに着目して - |
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10:40-11:00 | 「気候サービスを展開する上で重要となる気候変動モードの理解」 山形 俊男(海洋研究開発機構 アプリケーションラボヘッド) |
11:00-11:20 | 「アフリカ南部の気候研究とその応用研究に対する南アフリカの取り組み」 N. Sweijd(南アフリカ科学産業研究評議会) |
11:20-11:40 | 「南アフリカの気候変動に及ぼすインド洋の影響」 S. Behera(海洋研究開発機構) |
11:40-12:00 | 「南アフリカの気候変動と周辺海域の関係」 J. Hermes(ケープタウン大学、南アフリカ) |
12:00-12:20 | 「東部および南部アフリカの降雨変動に及ぼすインド洋ダイポールモード現象の影響」 D. Manatsa(ビンドゥラ大学、ジンバブエ) |
12:20-14:00 | 昼休憩 |
第2セッション (進行役: S. Behera & A. Navarra) - 気候予測とダウンスケーリング - |
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14:00-14:20 | 「気候予測と予想のための新世代モデル開発」 A. Navarra(地中海気候センター、イタリア) |
14:20-14:40 | 「地球シミュレータを用いた社会応用のための超高解像度気候モデル開発」 高橋 桂子(海洋研究開発機構) |
14:40-15:00 | 「南アフリカにおける気象及び気候予測のための数値モデル」 H. Rautenbach (プレトリア大学、南アフリカ) |
15:00-15:20 | 「SINTEX-F結合大循環モデルを用いた気候予測可能性」 J. Luo(海洋研究開発機構) |
15:20-15:40 | 休憩 |
第3セッション (進行役: H. Rautenbach & 高橋桂子) - 結合モデルと社会応用研究 - |
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15:40-16:00 | 「東京大学結合大循環モデルを用いた気候プロセス研究」 東塚 知己 (東京大学) |
16:00-16:20 | 「気候モデル開発における数値格子システム」 A. Babatunde (ケープタウン大学、南アフリカ) |
16:20-16:40 | 「南アフリカにおける対流と降雨の季節内変動:エルニーニョ/南方振動との関係と非線形性」 N. Fauchereau (南アフリカ科学産業研究評議会) |
16:40-17:00 | 「南アフリカ北東部の農業に及ぼす気候変動の影響」 T. Newby(南アフリカ農業研究評議会) |
17:00-17:20 | 「インド洋西部起源の気候災害が社会に及ぼす影響」 S.M. Aura(ケニヤ気象局) |
17:20-17:40 | 「気候応用研究が目指すところと国内外共同研究の現状」 佐久間 弘文(海洋研究開発機構) |
閉会挨拶 | |
17:40-17:50 | 山形 俊男(海洋研究開発機構 アプリケーションラボヘッド) |
※プログラムは変更される可能性があります。