2012年 2月 7日
独立行政法人海洋研究開発機構
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)は、文部科学省より「HPCI戦略プログラム」(※)における分野3「防災・減災に資する地球変動予測」を実施する戦略機関の決定を受け、今年度より5ヵ年計画で研究開発を実施しています。
本事業は、京速コンピュータ「京」とこれを中核とするHPCIの性能を最大限発揮させ、戦略目標のひとつである「次世代型地震ハザードマップの基盤構築と津波警報の高精度化」の実現に向け、世界最高水準の研究成果を創出することを目的としています。
今回のワークショップでは、今年、本格運用がスタートする京速コンピュータ「京」を用いて実施する、シミュレーション研究ならびに防災研究の進捗状況を報告するとともに、今後の展望に関する議論を行います。
1. | 日時 | : | 平成24年2月27日(月)10:00〜17:00(9:30開場) |
2. | 場所 | : | 計算機構セミナー室(神戸市中央区港島南町7−1−26) |
3. | 入場 | : | 事前登録制(定員200名) 以下のURLより登録願います。 http://www.jamstec.go.jp/hpci-sp/info/120227/120227.html (定員になり次第、登録を締め切らせていただきます。 なお、昼食は会場近くの食堂を利用することが可能です) |
4. | 主催 | : | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
5. | 後援 | : | 計算科学研究機構(予定) |
※「HPCI戦略プログラム」
(1)京速コンピュータ「京」を中核としたHPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)を最大限活用して画期的な成果を創出、(2)高度な計算科学技術環境を使いこなせる人材の創出、(3)最先端コンピューティング研究教育拠点の形成を目指し、社会的・学術的に大きなブレークスルーが期待できる分野(戦略分野)ごとにHPCIを用いた研究開発を実施するとともに、計算科学技術推進体制を構築するプロジェクトです(文部科学省が平成23年度〜平成27年度の5ヵ年計画で実施)。
独立行政法人海洋研究開発機構を研究代表機関とする戦略分野3「防災・減災に資する地球変動予測」では、「地球温暖化時の台風の動向の全球的予測と集中豪雨の予測実証、および次世代型ハザードマップの基盤構築と津波警報の高精度化」を目標としており、地震津波防災分野では「地震の予測精度の高度化に関する研究」、「津波警報の高精度化に関する研究」および「都市全域の地震等自然災害シミュレーションに関する研究」を実施します。
HPCI戦略プログラム 戦略分野3
地震津波課題ワークショップ
1.日時 | : | 平成24年2月27日(月)10:30〜17:00(9:30開場) |
2.場所 | : | 独立行政法人理化学研究所計算科学研究機構セミナー室 (神戸市中央区港島南町7−1−26) |
3.主催 | : | 海洋研究開発機構 |
4.後援 | : | 計算科学研究機構(仮) |
プ ロ グ ラ ム | ||
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9:30 | 開場・受付 | |
10:00-10:10 | 開会挨拶 | 文部科学省情報課 計算科学技術推進室長 林孝浩 |
10:10-10:20 | 地震津波課題の取り組みについて | 海洋研究開発機構地震津波・防災研究プロジェクト 金田義行 |
10:20-10:35 | 東日本大震災を踏まえた津波予測の課題 | 関西大学社会安全学部 高橋智幸 |
10:35-10:40 | 質疑応答 | |
10:40-10:55 | 大規模シミュレーションで地震津波災害軽減に挑む | 東京大学大学院情報学環 古村孝志 |
10:55-11:10 | 高分解能地球深部構造・地下構造モデルの構築に向けた大規模シミュレーション | 海洋研究開発機構地球内部ダイナミクス領域 坪井誠司 |
11:10-11:25 | 地震津波波動伝播の二つの可視化手法:VR投入可視化と監視カメラ法 | 神戸大学大学院工学研究科 陰山聡 |
11:25-11:55 | プレート境界固着すべりのデータ同化と地震発生シナリオ | 海洋研究開発機構地震津波・防災研究プロジェクト 堀高峰 |
11:55-12:05 | 質疑応答 | |
12:05-12:25 | 津波の予測精度高度化についての概要・釜石湾口防波堤の効果と被災メカニズムの検討 | 港湾空港技術研究所津波防災研究センター 有川太郎 |
12:25-12:45 | SPHとDEMによる津波と構造物の連成シミュレーション | 海洋研究開発機構地球内部ダイナミクス領域 阪口秀、西浦泰介 |
12:55-12:55 | 質疑応答 | |
13:00-14:00 | 休憩 | |
14:00-14:15 | 構造・都市シミュレーションの概要 | 東京大学地震研究所 堀宗朗 |
14:15-14:30 | 地盤-構造連成を考慮した大規模構造物の地震応答解析 | 日本大学工学部情報工学科 宮村倫司 |
14:30-14:45 | 都市の地震動-津波と避難のシミュレーション | 東京大学地震研究所 市村強 |
14:45-14:55 | 質疑応答 | |
14:55-15:15 | 休憩 | |
15:15-16:45 | 今後の課題と予測研究の展望:南海トラフ巨大地震・津波減災への挑戦 | 国際高等研究所 尾池和夫 東京大学地震研究所 堀宗朗 兵庫県防災計画課 村田昌彦 Oregon State University Harry Yeh |
16:50-17:00 | 閉会挨拶 | 海洋研究開発機構横浜研究所長 今村努 |