東京大学大気海洋研究所の横山祐典教授らの研究グループは、IODPの第325次航海にて、横山教授自身が共同主席研究者として国際チームを率い、世界遺産でもあるグレートバリアリーフで科学掘削を実施して、熱帯域のサンゴ化石試料を採取することに成功しました。それにより、極域氷床と気候の急激な変化について新しい知見を得ました。現在までに全くデータのなかった時代の詳細なデータから、海水準の大規模な変動についてこれまでのパラダイムを変える結果を得ました。現在進行中の地球温暖化でもっとも危惧されている事象の一つは、南極やグリーンランドなどの氷床融解に伴う海面上昇ですが、本研究は、モデルによる将来の気候予測や海面変化の予測をする上で重要な成果となるものです。
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