国立大学法人東京大学と国立研究開発法人海洋研究開発機構の共同研究グループは、海洋地殻上部を構成する玄武岩を対象に、岩石内の微生物細胞数を計測する技術を開発し、玄武岩の亀裂内部を調べた結果、亀裂を埋める粘土鉱物に、極めて高い密度で微生物が生息していたことを明らかにしました。
また、岩石内のDNA や脂質を詳しく調べた結果、従来考えられてきた無機物がエネルギー源の独立栄養生物ではなく、有機物をエネルギー源にしている従属栄養生物に分類される微生物であると判明しました。洋地殻上部の玄武岩は、火星の表面の大半を覆う岩石でもあり、岩石と水が反応して形成される粘土鉱物も同じ種類であることから、火星の岩石内にも類似する生態系が存在する可能性が示唆されます。
詳細は東京大学のサイトをご覧下さい。