平成11年7月29日
海洋科学技術センター
地球観測フロンティア研究システムの発足
1.本年8月2日(月)より、「地球観測フロンティア研究システム」(以下「観測フ
ロンティア」)の気候変動観測研究領域及び水循環観測研究領域が発足する。
これに伴って、以下のとおりシステム長、領域長及びプログラムディレクターを決
定する。
システム長 :松野太郎(地球フロンティア研究システム長が兼務)
気候変動観測研究領域:竹内謙介(北海道大学低温科学研究所教授)
水循環観測研究領域 :安成哲三(地球フロンティア研究システム水循環予測研究領
域長が兼務)
IARCプログラムディレクター
:池田元美(地球フロンティアIARCプログラムディレクター
が兼務)
(IARC: International Arctic Research Center、国際北極圏研究センター)
2.観測フロンティアは、平成10年に「地球温暖化対策推進大綱」で「地球観測体制
等の強化」が重要施策として位置づけられたことを受けて、海洋科学技術センターの
プロジェクトとして、平成11年度「情報通信・科学技術・環境等21世紀発展基盤
整備特別枠」において認められたものであり、流動研究員制度及び関係省庁・大学等
との共同研究によって実施される。
観測研究を行うにあたっては、平成9年10月に発足した「地球フロンティア研究
システム」(以下「地球フロンティア」)におけるモデリング研究に必要な観測デー
タの取得を目的とし同研究と綿密に連携するとともに、関係省庁・大学等の持つ観測
船、民間のボランティア船を活用するなど、大学・省庁を越えて広範な協力を行う。
3.システム長、領域長及びプログラムディレクターについては、地球観測研究に精通
し、関係研究者約600人が参加する地球科学技術フォーラム(地球科学技術推進機
構(ESTO))でも地球観測フロンティア研究計画案を幅広く議論するにあたって、
意見の取りまとめに尽力されている。また、モデリング研究にも高い見識を有し、モ
デリング研究と観測研究の綿密な連携を行ううえでも適任であることから、今回、海
洋科学技術センターの研究者採用委員会等での審議を経て選任された。
4.観測フロンティアは、この発足を受けて、観測研究計画について関係省庁との協力
協議を進めつつ、グループリーダー、研究員等の選任作業、関係省庁・大学等との研
究協力協定等の締結作業等を進め、9月上旬に開所式を行う予定。
本件問い合わせ先
海洋科学技術センター
フロンティア研究推進室 井上 TEL:03-5765-7100
総務部普及・広報課 他谷 TEL:0468-67-3806