【目次】
▶ 高知コア研究所は、コア試料の分析から研究、保管までを担う世界の中枢拠点
▶ キュレーション業務
▶ コア冷蔵保管庫
▶ 新コア冷蔵保管庫
▶ サンプルリクエスト
久光:新コア冷蔵保管庫はB棟の1階と中2階です。B棟は、2011年に発生した東北地方太平洋沖地震をふまえ南海地震の規模と津波の高さの想定が見直されたことに対応し、強い揺れと巨大津波に強い耐震構造になっています。
新コア冷蔵保管庫の入口は銀行の金庫のような頑丈な水密扉です(写真11)。重さ約6トン。ゴムのパッキングがついていて、津波が来ても水の侵入を防ぎます。
久光:1階から入りましょう(360度写真2)。
久光:新コア冷蔵保管庫には現在、約77㎞、約12万2千本の半割コア試料を保管しています(2017年9月現在)。
久光:その通りです。様々な大きさや種類があります。
久光:コア試料を上の棚に入れる時に使う高所作業足場(ローリングタワー)です。これを使えば、コア試料が数千本届いても、バケツリレーのように数人体制で効率よくコアを収蔵できます(写真14)。棚の高さや通路の幅にあわせて設計し、移動用キャスターを付けたので保管庫内をスムーズに移動できます。
久光:中2階へ上がりましょう(写真15)。
写真16 整然と並ぶコア試料。B棟は津波対策が施されており、コア試料は防水バッグに入れることなく保管できます。
写真17 天井に設置された冷蔵ファン。広い保管庫内部を効率的に冷却する庫内冷気循環型システムです。
久光:中2階で使う木製ラックです。木製にした理由は、金属製だとラック本体重量だけで100kgを越えてしまい、フォークリフトで中2階に上げられないからです。木材にすることで重量を30kg以下に抑え、コア試料を35本載せてフォークリフトで持ち上げられるようにしました。