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JAMSTECニュース

AGUでThe Taira Prize(平 朝彦 国際賞)創設決定される!
−国際的な海洋掘削科学の若手研究者の奨励に大きな期待−

2014年8月19日

独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)理事長、平 朝彦のこれまでの深海科学掘削研究における功績と貢献が世界的に認められ、平理事長に対する敬意の表れとして、このたびAGU(American Geophysical Union: 米国地球物理学連合, 会員数約62,000人)は、海洋掘削分野における卓越した学際的研究成果に対して与えられる新しい賞、"The Asahiko Taira International Scientific Ocean Drilling Research Prize" (平朝彦国際深海科学掘削研究賞)の創設を決定し、2014年8月5日に公表されました(Eos, Transactions American Geophysical Union, Volume 95, Issue 31, page 281, 5 August 2014)。

この賞は、AGUとJpGU(日本地球惑星科学連合、会員数約7,000人)の協力により創設され、IODP-MI(The Integrated Ocean Drilling Program Management International;2004年から2013年まで、IODPの中央管理組織として活動した非営利法人)の寄付金によって運用されます。海洋掘削科学の分野において、極めて学際的な成果に対して毎年1名選考され、受賞者はAGU秋季大会(奇数年)とJpGU(偶数年)での招待講演と賞金(USD18,000、約180万円)の授与という名誉が与えられます。選考対象研究者は、学位取得後15年以内の若手研究者が対象で、2015年より選考が開始されます。詳細は、AGUのホームページをご覧下さい

海洋における科学掘削の歴史は、およそ半世紀を迎えようとしています。この間多くの日本人研究者の貢献により、新たな生命−地球科学の扉が開けられ、そして科学掘削計画のリーダーとしての役割を担うところまで国際研究計画が継続、推進されてきました。氏に続く国際的な若手研究者の登場を期待し、引き続き新たな科学の地平を開く国際プログラムとして、JAMSTECはIODPを推進して行きます。