「みらい」北極航海レポート

2008年9月1日(月) アラスカ夏時間

ワッチとドライカレー

夜作業

ワッチ(watch)というのは当直制のことだ。船は24時間航行し続けるので船橋や機関部等では24時間体制で担当箇所に船員が居なければならない。3人で4時間ごとに交代するワッチが一般的だ。一周りで12時間、二周りで24時間になる。
さらに「みらい」では、研究観測も24時間体制で行われているので、技術者や研究者も当直シフトを組んでいる。船員だけでなく技術者と研究者も含めて、互いに能率的に作業できるようなシフト組みは、研究航海の特徴であり欠かせないことなのだ。

さて、「みらい」の昼食で特に楽しみにしているメニューがある。それはドライカレーだ。白い御飯の上にルウと卵が乗っかっているらしい。一航海に一度しか食卓に上がらなく、乗船者の間でいつも高い人気を誇っているという。今日のお昼がまさにそのドライカレーだった。ほんのり辛いルウに卵の甘さが調和していて、評判に違わない逸品だった。
 夜に船内を歩いていると、ワッチでドライカレーが食べられなかった、という声をいくばくか耳にした。人気のメニューなのだ。

(「みらい」北極航海取材チーム 広報乗船者 米本)