「みらい」北極航海レポート

2008年9月7日(日) アラスカ夏時間

甲板上の癒し系2 〜クリオネ〜

甲板 昨日プランクトンネットでカイアシが採れた。今日はクリオネを見ることができた。体長5cmと大きめだ。特筆したいのは、プランクトンネットを使ったのではなく、採水器を引き上げたときに装置下部のテグスに引っかかって採れてきたことだ。珍しい出来事だったが、クリオネに気が付いた技術員が無事に保護してくれた。今はフリーザーの中で他のクリオネとともに、皆の好奇の目を浴びている。なにせ大きいのだ。

動物プランクトンというのは、泳げるが水の流れには逆らえない生き物のことを指す。だから採水器を引き揚げている途中でテグスから抜けなかったのかもしれない。日本では水の妖精と呼ばれてお馴染みのアイドルだ。カナダ人の乗船者に尋ねてみたところ、クリオネはもちろん好きだが、カナダでそういう流行はないと言っていた。水の妖精と言えばおとぎ話のマーメイドだそうだ。

(「みらい」北極航海取材チーム 広報乗船者 米本)