「みらい」北極航海レポート

2008年9月18日(木) アラスカ夏時間

シロクマといぬかき

シロクマ

正午のチャイムが鳴って食堂へ向かう途中で、「シロクマがいる」と連絡があった。急いで甲板に出ると、確かにシロクマの姿が見える。海を泳いでいるのだ。ただ、かなり距離があり、しかも波が上がると姿が隠れてしまう。写真を撮るのは難しいかと思ったが、だんだんと船のそばに寄ってきてくれた。「みらい」とシロクマのわずかな時間の並走だ。


シロクマ正面

じつはこれまで何度かシロクマは現れていた。いずれも海氷の上でごろごろとしていたのだが、遠すぎて写真が撮れなかったのだ。今日は運良くシロクマが泳いでいる時に会うことができた。むくむくの体を水に浮かせて、前足をバタつかせる泳ぎ方だ。そして明らかにこちらを見ている。たくさんの乗船者に見守られながら、シロクマは遠景に消えていった。  



(「みらい」北極航海取材チーム 広報乗船者 米本)