「みらい」北極航海レポート

2008年9月23日(火) アラスカ夏時間

船の上のオーロラ

オーロラ

午前2時。オーロラが見えている、と操舵室から内線があった。予想外の報せだ。オーロラは雲があると見えない。北極海の天気はほとんどが曇りだ。昨日、陽が落ちる前の空も、雲の切れ間があるかどうかというところだった。それが今は晴れ、しかもオーロラが発生しているのだ。
右舷に出ると、緑がかった白い帯が空に波打っていた。空の端まで続く、ぼんやりとした光だ。そう思うと急に光が強くなったりする。消えたかと思うと、他の場所で光り始める。そんな光景だった。



オーロラ

オーロラは、大気中の酸素や窒素が光って起きている。 高さ100キロメートルくらいの空で電気が発生し、酸素や窒素がたくさんのエネルギーを得るのだ。 そして、得たエネルギーに相当する光を放出して、元の酸素や窒素に戻る。このときの光がオーロラだ。 船の赤い照明に負けない明るさだ。地球のオーロラは緑や紅色をしているらしい。
船上には、船員をはじめ研究者や技術者がたくさん集まっていた。24時間体制で航行と研究観測を行うクルーにとって、リフレッシュでき るひとときだ。

(オーロラの発生についての詳細はこちらをご覧ください。)



(「みらい」北極航海取材チーム 広報乗船者 米本)