「みらい」北極航海レポート

2008年10月2日(木) アラスカ夏時間

北極の雪

北極の雪

9月半ばからちらほらと雪が降っていたが、近頃は雪の降る量が増えた。北極の雪は一日中降り続けるわけではなく、降ったり止んだりする降り方だ。降り積もった雪を見てみると、細長い雪だ。雪の結晶が細長い形なのだ。雪の結晶というと六角形のものやアラレが有名だと思うが、北極の場合は違うようだ。そう思っていたら、今日は丸いアラレも発見した。


北極の雪2

この細長い雪の結晶は、針状結晶という。針の形だ。日本の雪と形が違う理由は、じつは雲の高さのせいだ。平たい雲(層積雲)からは細長い雪が降る。そして頭の高い雲(積雲)からはアラレや六角形の雪が降るのだ。最近は平たい雲も頭の長い雲もあるので両方降るのだろう。本航海では、そんな雪を降らせる雪雲ができる仕組みも調べられている。



(「みらい」北極航海取材チーム 広報乗船者 米本)