本日の潜航は、昨日ついに発見したブラックスモーカーでのサンプリングである。チムニー脇と途中にはマーカーブイが設置されてあり、さらに目安となるROV-ホーマーも設置され、チムニーへの再アプローチの準備は万全である。チムニーの南側200mに着底し、ゆっくり海底を航走する。
ROV-ホーマーからの応答により、潜水船との方位・距離が分かりパイロットにとってはかなりの強い身方である。位置を確認しながら航走し、予定通りチムニー脇に到着できた。パイロットは各サンプリングを終了させ、次なるチムニーを探すべくブラックスモーカーを離れた。
少し航走すると、潜水船の窓より新たな白いチムニーが視認できた。これもデッドチムニーか?と思いきや、頂上より白い煙が噴き出している。ゆっくり潜水船を近寄せると、白い煙はホワイトスモーカーと呼ばれる熱水噴出であった。
サンプルバスケットを少しだけチムニーに当てて、潜水船を停止させ、サンプリングを行った。本日は、成果の多き潜航であった。