本日の潜航は、新たなポイントでの熱水噴出口探しであった。初めて潜水船で潜られるJoelさんは少々緊張気味なのか、不安に思われる事を色々聞いてくださる。これはパイロットにとっては重要なコミュニケーションの一つであり、これから約8時間の潜航を順調に、また観察者にとっても不安なく調査が出来るかという重要な事である。
海底に到着し、サンプリングを行い航走を進めると、本日は意外な物と遭遇した。そう、15年前に同じポイントを調査したフランスの深海調査船「ノチール」のバラストであった。やはり海底で今まで見たことのない物に遭遇するのは、自分自身の新しい発見であり、ワクワクするものである。観察者のJoelさん(仏人)も本国の調査船と同じ経路を通ってる事を確認でき、満足げであった。その後、航走を進めつつ海底の観察を行い、離底した。