一等潜技士(整備長)
植木 光弘

植木 光弘
チームでの主な担当
一等潜技士
整備班(機器整備・保守)担当
趣味
普段、家族と一緒に過ごす事が少ないので、出来る限り休暇中は、旅行・魚釣り・散歩などをして家族の共通趣味とし、スキンシップを図りたい。
これまでの潜航回数(「しんかい2000」を含む)
「しんかい2000」でコパイロットとして、11潜航を経験
「しんかい6500」では、2潜航
初潜航とそのときの感想
潜水船業務に就いて、僅か2年足らずで、急遽コパイロットとして、初潜航デビューすることになった。
潜航前日には、諸先輩パイロットから叱咤・激励され、緊張しすぎ眠れなかったが、潜航当日、前日までの海況とうってかわり、海面は穏やかで、清々しい気持ちで潜水船に搭乗した。
パイロットのベント弁、開の報告で一瞬緊張が蘇ったが、潜航開始後、船内機器の操作・監視等で、緊張も次第に薄れ、深度計の指示値が30m・100m・1500mと変化し、更に目標深度に達し、潜水船が着底して、初めて深海を体験出来たと実感した。
潜航中は、パイロットのオーダーで、潜水船の操船、VBT・ショットバラスト投棄による浮量調整、TVカメラ操作、UQC交話、ビデオテープ入れ替え等、コパイロットの仕事も多く、今の自分には腕2本だけでは足りないと実感した。また、不慣れと勉強不足が重なり、多々パイロットにご迷惑を掛けてしまった。
揚収後、ハッチが開放され、関係者から「おつかれ」の言葉を頂き、関係者への感謝の気持ちと安堵感に浸された。
初潜航と言えども、有人潜水船パイロットの“大変さ”を改めて痛感した。
印象に残る潜航
「しんかい2000」で潜航中(下降中)、深度:700mでカジキマグロと遭遇したこと。
自分にとって「しんかい6500」とは?
深海を相手に働く上で、その厳しさ・難しさ・楽しさを教えてくれる良き先生である。
パイロットをやっていて良かったと思う瞬間
2013年4月から「しんかい6500」運航チームに配属になり、まだ、ピカピカの一年生です。
まずは、早くパイロットになれるよう頑張ります。
次世代機に希望すること
画像伝送装置の機能向上(船上部でもっとクリアな映像が見れること)