「しんかい6500」訓練潜航航海 YK14-04 レポート
訓練潜航へ出発
2014/04/02 - 04/06
【航海情報】
『訓練海域は駿河湾と相模湾』
今年も4月2日から4月6日まで潜水調査船システムの運用技術の慣熟と向上、「しんかい6500」のパイロット育成を目的に訓練潜航を行いました。訓練海域は、伊豆半島の西側の駿河湾と東側の相模湾です。駿河湾はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む境界部分にあり、最深部の水深が2,500mもある日本で一番深い湾です。相模湾もまた、フィリピン海プレートが北米プレートに沈み込む境界部分です。二つの湾にはそれぞれ駿河トラフ、相模トラフと呼ばれる舟状海盆が入り込んでいるので、陸地近くまで水深の深い複雑な地形が続いています。この地形を利用して、実践的な訓練が行えます。
また、伊豆半島の山々が天然の防壁となって風や波を防いでくれるので、東風の時は駿河湾、西風のときには相模湾が潜航に適しています。海域間の距離も近いので、夕方の天気予報を確認してから翌日の潜航場所を決めて移動することもできます。
『今年の訓練潜航』
今年の訓練潜航は駿河湾で1回、相模湾で2回行いました。4月になり運航チームも何名か人員が入れ替わり、今年はパイロットに復帰する人の訓練計画を中心に潜航予定が立案されました。パイロットで潜航していない期間が3年以上の場合、船長として調査を行うには再教育プログラムが必要になります。今回、復帰するパイロットは一昨年の大改造は知っていますが実際に操縦するのは初めてです。改造前の「しんかい6500」とは推進機の追従速度や船体の動きが違う事も知識としてはありますが、実際に操船するのは初めてです。最初は動きの違いに戸惑ったようですが、操船する時間が増えるにつれて新しい操縦システムでの操船感覚を身につけ調査潜航に臨める状態になりました。
- 4月2日
- 横須賀新港出港
駿河湾向け回航 - 4月3日
- 「しんかい6500」訓練潜航(第1382回)
揚収完了後、相模湾へ回航 - 4月4日
- 「しんかい6500」訓練潜航(第1383回)
- 4月5日
- 「しんかい6500」訓練潜航(第1384回)
揚収完了後、横須賀港向け回航 - 4月6日
- 横須賀港(JAMSTEC横須賀本部専用桟橋)入港
『訓練海域は駿河湾と相模湾』
今年も4月2日から4月6日まで潜水調査船システムの運用技術の慣熟と向上、「しんかい6500」のパイロット育成を目的に訓練潜航を行いました。訓練海域は、伊豆半島の西側の駿河湾と東側の相模湾です。駿河湾はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む境界部分にあり、最深部の水深が2,500mもある日本で一番深い湾です。相模湾もまた、フィリピン海プレートが北米プレートに沈み込む境界部分です。二つの湾にはそれぞれ駿河トラフ、相模トラフと呼ばれる舟状海盆が入り込んでいるので、陸地近くまで水深の深い複雑な地形が続いています。この地形を利用して、実践的な訓練が行えます。
また、伊豆半島の山々が天然の防壁となって風や波を防いでくれるので、東風の時は駿河湾、西風のときには相模湾が潜航に適しています。海域間の距離も近いので、夕方の天気予報を確認してから翌日の潜航場所を決めて移動することもできます。
『今年の訓練潜航』
今年の訓練潜航は駿河湾で1回、相模湾で2回行いました。4月になり運航チームも何名か人員が入れ替わり、今年はパイロットに復帰する人の訓練計画を中心に潜航予定が立案されました。パイロットで潜航していない期間が3年以上の場合、船長として調査を行うには再教育プログラムが必要になります。今回、復帰するパイロットは一昨年の大改造は知っていますが実際に操縦するのは初めてです。改造前の「しんかい6500」とは推進機の追従速度や船体の動きが違う事も知識としてはありますが、実際に操船するのは初めてです。最初は動きの違いに戸惑ったようですが、操船する時間が増えるにつれて新しい操縦システムでの操船感覚を身につけ調査潜航に臨める状態になりました。
-
4月3日 No.1382DIVE
- 潜航海域:駿河湾 富士川沖
- 観察者:小椋 徹也(日本海洋事業株式会社)
- 船長:植木 博文
- 船長補佐:田山 雄大
-
4月4日 No.1383DIVE
- 潜航海域:相模湾初島南東沖
- 観察者:片桐 昌弥(日本海洋事業株式会社)
- 船長:松本 恵太
- 船長補佐:鈴木 啓吾
-
4月5日 No.1384DIVE
- 潜航海域:相模湾初島南東沖
- 観察者:小椋 徹也(日本海洋事業株式会社)
- 船長:飯嶋 一樹
- 船長補佐:田山 雄大