キチジ、ズワイガニ、スケトウダラ……。
東北三陸の海は、私たちの食卓でもおなじみの生物がたくさん生息する、とても豊かな漁場でした。
しかし、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と、それに伴う巨大な津波によって、海の生物とそれを取り巻く環境は大きく変化してしまいました。
大きな被害を受けた東北の漁業の復興に貢献することを目的に、文部科学省によって「東北マリンサイエンス拠点形成事業『海洋生態系の調査研究』(TEAMS)」が、2012年1月から開始されました。
TEAMSでは、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東北大学、東京大学大気海洋研究所が中心となり、地震・津波が東北沿岸からその沖合域の海洋生態系に与えた影響と回復過程を科学的に明らかにするための調査・研究を行っています。
TEAMSにおけるJAMSTECの活動とこれまでの成果を紹介します。