こちらは旧組織のサイトです。
「大気海洋相互作用研究プログラム」は、2022年4月より「大気海洋相互作用研究センター」に変わりました。
太陽からの熱エネルギーを地球上で最も多く受ける熱帯域の中でも、東部インド洋から西部太平洋にかけての海域は海面水温が最も高く暖水プールと呼ばれています。この海域には、インドネシア多島海を始めとして海と陸地が混在し、大気の対流活動(積乱雲の発生)が活発です。この大気の上昇流域はウォーカー循環と呼ばれる赤道に沿って東西鉛直断面上に存在する風の循環場を形成しますが、南北に形成されるハドレー循環とともに、大気大循環の駆動源としての役割を果たしています。つまり、この海域での対流活動の動向が全球の気候変動に影響をもたらすことを意味します。
当プログラムでは、同域での現場観測を中心手段に据えて、海陸風に起因する沿岸降水、北進季節内振動、マッデン・ジュリアン振動、モンスーン、対流圏-成層圏相互作用、熱帯-中緯度相互作用、などのメカニズム解明を目指します。研究推進にあたっては、拠点機関となっている海大陸研究強化年(YMC)プロジェクトに代表されるように、国際プロジェクトを通して、特に同域島嶼国機関との連携を基礎に活動しています。
大気海洋相互作用研究プログラム
プログラム長 米山 邦夫