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大気海洋相互作用研究プログラム

相互作用セミナー

第47回相互作用セミナー

日時
8月6日 10:30~12:00
場所
RIGC_ZOOM
発表者
浜田 純一(東京都立大学/JAMSTEC)
タイトル
フィリピン・メトロマニラにおける稠密気象観測に基づくプレモンスーン期の強雨出現の特徴把握
要旨
SATREPSーULATプロジェクト(「フィリピンにおける極端気象の監視・情報提供システムの開発」、2017~2022年)において、フィリピン全域をカバーする雷観測網、ならびにマニラ首都圏(メトロマニラ)における稠密地上気象観測網の構築を通して、現地の気象災害の低減に向けた、観測研究が進められている。本発表においては、メトロマニラに設置した約20地点の地上自動気象観測装置(明星電気・POTEKA)による気象観測データを基に、プレモンスーン期(2019年5~6月)の強雨出現状況について、雷活動との比較の上で、その地理的特徴について示す。また、強雨発生時の局地循環の特徴について、議論を行う。

第46回相互作用セミナー

日時
7月15日 13:30~15:00
場所
RIGC_ZOOM
発表者
酒井 秋絵(九大・総合理工)
タイトル
日本海南西部海域で観測される近慣性内部波
要旨
日本海の深層では近慣性周期の内部波が卓越することが知られている。2017年から2018年と2019年から2020年の各一年間、日本海南西部の大和海盆で係留による流速観測を実施した。近慣性周期帯の流速変動はどの観測層においても、振幅の大きい時期(イベントと呼ぶ)と小さい時期が交互に現れた。特に冬季に連続して強いイベントが観測された。観測された内部波のイベントが海上風によって励起されたものだと考え、気象庁GPV/MSMの風データから、海洋混合層に注入される風のエネルギーフラックスの時間変動をスラブモデルにより計算した。その結果、エネルギーフラックスが大きい時期と対応するイベントと対応しないイベントがあり、近慣性内部波の複雑な伝播過程によるものと考えられる。

第45回相互作用セミナー

日時
5月13日(木)13:30~15:00
場所
RIGC_ZOOM
発表者
横井 覚 (DCOP)
タイトル
船舶定点観測データを用いたインド洋ー太平洋暖水域における大気境界層エネルギー収支解析
要旨
インド洋-太平洋暖水域は熱帯のなかでも積雲対流活動が特に活発な海域である。対流活動の強度や特徴を決める要素のひとつに大気境界層(BL)の湿潤静的エネルギー(MSE)が挙げられる。その増減をもたらす3つの主な物理過程(海面熱フラックス、境界層上端でのエントレインメント、対流ダウンドラフト)のうち、海面熱フラックス以外の2つの過程についてその影響を定量化することはこれまであまり試みられていなかった。そこで発表者はこれまで、BLの乾燥静的エネルギー及び水蒸気収支解析を利用して、一般海上気象とラジオゾンデデータからこれら2つの過程によるMSE変動量を推定する手法を開発してきた。「みらい」MR08-02航海で実施した西部熱帯太平洋での定点観測データを用いて手法の有効性を検証したところ、見積もられたMSE変動量と気象レーダ等から得られる対流活動指標とが整合的な変動を見せるなど、物理的に妥当な推定となっていることがわかった(Yokoi and Katsumata, submitted)。そこで、次のステップとして、他の航海(MR06-05, MR11-07, MR13-03, MR15-04, MR17-08, MR20-E01)の定点観測データも用いてさらに手法の検証を行い、また航海間に見られる差異についても議論を行った。

第44回相互作用セミナー

日時
4月27日(火)10:00~11:30
場所
RIGC_ZOOM
発表者
Hedanqiu Bai (Texas A&M University)
タイトル
Nocturnal Offshore Rainfall from Western Sumatra: Characteristics, Formation, and Impacts of the MJO
要旨
Afternoon deep convection over the Maritime Continent islands propagates offshore in the evening to early morning hours, leading to a nocturnal rainfall maximum over the nearby ocean. The seaward precipitation migration off western Sumatra is investigated using BMKG C-band radar observations from Padang and ERA5 reanalysis. A total of 117 nocturnal offshore rainfall events were identified in 2018, with an average propagation speed of 4.5 m/s within 180 km of Sumatra. The occurrence of offshore rainfall events varies on the basis of the seasonal evolution of the large-scale circulation associated with the Asian–Australian monsoons. Low-level convergence, resulting from the interaction of the land breeze and background low-level westerlies, is found to be the primary driver for producing offshore convective rain propagation from the west coast of Sumatra. Stratiform rain propagation speeds are further increased by upper-level easterlies, which explains the faster migration speed of high reflective clouds observed by satellite. However, temperature anomalies associated with daytime convective latent heating over Sumatra indicate that gravity waves may also modulate the offshore environment to be conducive to seaward convection migration. Impacts of the Madden–Julian oscillation (MJO) on the offshore rainfall is also investigated. Most offshore propagation events occur when the MJO is either weak (RMM<1) or active over the Indian Ocean, whereas very few occur when the MJO is active over the Maritime Continent and western Pacific Ocean. The MJO-related offshore rainfall anomalies are mainly caused by low level moisture flux convergence (MFC) of the mean moisture by anomalous MJO winds.

セミナー係:sougosayou-seminar(at)jamstec.go.jp