2019年9月13日(金)から11月25日(月)にかけて、高知県立高知城歴史博物館において企画展「大名墓をめぐる世界 そのすべて」が開催されます。
本企画展に向けて、高知コア研究所では、国史跡「土佐藩主山内家墓所」を紹介するための、藩主墓石の3Dデータ作成を協力しています。
3Dデータによる立体構造物の複製は、すでに歴史地震の被害と実態を理解する役割及び歴史文化財的価値を有する地震津波碑の記録保存方法としても活用しており、本協力については、この技術の応用やさらなる精度の向上、さらにこの技術紹介を通した教育等にも貢献するものと考えています。
下記動画は、第十一代藩主豊興の亀趺碑(きふひ(亀の形をした台座を有する石碑))を3Dデジタル技術で再現した動画です。展示会場では、他の再現動画や、さらにこのようなモデルをもとに実寸大で復元した山内容堂など山内家の墓石もご覧いただくことができます。
企画展の会期中、本協力に取り組んだ谷川 亘主任研究員による 『3D技術と文化財 ‐地震津波碑を事例とした文化財の新しい保存・展示‐』と題した講演を以下のとおり行いますので、ぜひお越しください。
日 時:2019年10月20日(日)14:00~15:30
会 場:高知県立高知城歴史博物館 1階 ホール
定 員:80名(事前申し込み・先着)
参加費:無料(講師による展示解説に参加する場合は、要観覧券)
申し込み方法等の詳細は高知県立高知城歴史博物館のHPにてご確認ください。
https://www.kochi-johaku.jp/program/4220/
なお石碑等の解析・復元技術に関連した情報として、高知コア研究所では、防災科学技術研究所及び高知大学との共同研究により、四国沿岸部など全国各地に建立する地震災害や水害を記録した災害記念碑の位置情報を柱とした総合情報を「災害記念碑デジタルアーカイブマップ」制作に大きく貢献しています。過去の災害を学習する際の入口として多くの方々に本マップを活用していただくのが願いです。
詳細は以下トピックスをご覧ください。
https://www.jamstec.go.jp/kochi/j/news/20190830.html