高知大学教育学部附属中学校にて2年生140人を対象に地球微生物学研究グループの諸野 祐樹主任研究員がネット中継で乗船中の米国船からライブ授業を行い、技術支援グループの久保 雄介 技術副主幹も陸上側の支援者の立場での授業を同時に行いました。
諸野主任研究員は、国際深海科学掘削計画(※1)の研究航海のため2019年9月16日から米国科学掘削船ジョイデス・レゾリューション号(※2)に乗船しており、現在メキシコの領海内のカリフォルニア湾の洋上にて採取されたサンプルを用いて微生物の研究を行っています。船上からの授業は、掘削船のクイズを交えながら、船内を案内したり、国際色豊かな乗船研究者の紹介や生徒の質問に応答したりと、国際的な研究活動を身近に感じられる授業となりました。
※1 国際深海科学掘削計画(IODP:International Ocean Discovery Program)
2013年10月から開始された多国間科学研究協力プロジェクト。日本(地球深部探査船「ちきゅう」)、アメリカ(ジョイデス・レゾリューション)、ヨーロッパ(特定任務掘削船)がそれぞれ提供する掘削船を用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動、地球内部構造、地殻内生命圏等の解明を目的とした研究を行っている。
※2 ジョイデス・レゾリューション号
IODPの科学掘削に米国が提供する掘削船。日本が提供する地球深部探査船「ちきゅう」と比べて浅部の掘削を多数行う役割を担っている。