深海調査研究船「かいれい」
大水深の海底や海溝域の調査を支援する船
深度7,000mまで潜航することができる無人探査機「かいこう」の支援母船として、海溝域を含む深海底の調査を行います。また、マルチチャンネル反射法探査システムを搭載し、形状が複雑な沈み込み帯の海底下深部の構造調査を行います。その他にも海底地形調査、海底堆積物の採取装置による海底下深部の構造調査も可能となっており、深海・海溝域の総合的な調査観測研究を行うことができます。
主要設備
調査指揮・計算器室、リサーチルーム、岩石・堆積物処理室、ウェット/ドライラボラトリ、重力計室、パソコンルーム及び図書室が備わっています。これらの常設の設備に加えて、必要な機器を持ち込み、設置することができます。
1調査指揮・計算機室(「かいこう」操縦盤)

船橋の操舵室の後方には12台以上のモニターがあり、ここで「かいこう」のオペレーションを行っています。「かいこう」は水深7,000mまで調査が可能で、マニピュレータで海底試料の採取等を行うことが可能となっています。
2研究室

採取した試料を処理する岩石・堆積物処理室や試料を分析するウェットラボラトリが上甲板に、端艇甲板にはドライラボラトリが備わっています。
3各種音響機器送受波器
「マルチチャンネル反射法調査システム」概念図
エアガンから発せられる音波が海底下で反射し、その反射波を受け取り、解析することで海底下の構造を把握することが可能です。