平成17年4月13日
文部科学省
統合国際深海掘削計画(IODP)における研究航海の開始について

 このたび、統合国際深海掘削計画(IODP)において、下記のとおり、米国の提供するジョイデスレゾリューション号が、北大西洋において掘削を行うこととなりましたのでご案内いたします。この航海には、欧米の参加者に加え我が国から7名の研究者が参加する予定です。
 IODPは、海洋科学掘削船を用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明、地震発生メカニズムの解明及び地殻内生命の探求等を目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトであり、2003年10月1日より我が国と米国によって開始されました。その後、欧州12カ国で構成される欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)、中国が参加し、国際的な推進体制が構築されています。IODPでは、現在我が国で建造している地球深部探査船「ちきゅう」のほか、米国が提供する科学掘削船、欧州が提供する特定任務掘削船(MSP)の複数の掘削船を用い、科学目標を達成するため戦略的かつ効果的に研究を行うこととしています。

1.日程(現地時間):
2005年

4月27日

アイルランド共和国ダブリンから出港。
北大西洋海域(別添図参照)において掘削を実施。
  5月16日 ポルトガル領アゾレス諸島のポンタデルガダに帰港。
  ※気象条件や調査の進捗状況等によって変更の場合あり。

2.我が国から参加する研究者:
狩野 彰宏 (広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻助教授)
※本航海の共同首席研究者
田中 明子 (産業技術総合研究所地質情報研究部門 主任研究員)
佐々木 圭一 (金沢学院大学 美術文化学部 文化財学科 講師)
坂井 三郎 (海洋研究開発機構地球内部変動研究センター 研究員)
阿部 恒平 (筑波大学大学院生命環境科学研究科 研究生)
高島 千鶴 (広島大学大学院理学研究科 博士課程後期2年)
不破 祐司 (富山大学大学院理工学研究科 博士課程前期1年)

3.研究の概要:別紙参照

統合国際深海掘削計画(Integrated Ocean Drilling Program:IODP)について(PDF ファイル)

以上

問い合わせ先: 文部科学省研究開発局海洋地球課
課長 佐藤 洋 
深海地球探査企画官 田中 康久
    TEL : 03-5253-4111(代表)
    TEL : 03-6734-4146(直通)
    FAX : 03-6734-4147