海底下の数千メートルで⾏われている掘削は、実は船上の掘削機器の作動データの監視のもとに船上の掘削機器を操作して⾏われています。掘削機器の作動データは、掘削状態を直接⽰すものではありません。前⼈未到の⼤深度掘削を実現するためは、操業中に取得できる限られたデータから、海底下で行わている掘削状態に関わる情報を得ることが有益となります。そこで、船上の掘削データの監視を行うととともに、解析との融合により、ドリルパイプやドリルビットの状態を⽰すシステムの開発を進めています。
また、掘削中に地層情報を得ることは、掘削作業のみならず、科学的調査の視点でも有益となります。そこで、船上の掘削データを⽤いて、掘削している地層の特性を算出することができる推算システムの構築を進めています。さらに、⼈⼯知能技術を適⽤して、異常検知・地層識別・コア回収率予測など操業⽀援システムの開発も進めています。
船上掘削データモニタリングシステム画面
ドリルパイプに作用する応力のリアルタイムモニタリング装置