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海洋地球研究船「みらい」大航海

航海日誌

2009年2月23日

吼える海と海上安全の神様

海洋地球研究船「みらい」は、現在、昔から船乗り達に恐れられていた「吼える海」、 南緯40度以南の海域で観測を行っています。正に「吼える海」です。連日、大時化で、 船長室にある風向風速計では330度、20.9m/sを示しています。(船内時2月23日14:00時)


同時刻、船橋の波高計では、有義波高5.7m、周期14.3秒を示しています。(有義波高とは、連続して観測した波の内、大きい方から1/3を抽出し、その平均値の波高をいい、一般に私たち航海者等が観測する波の多くが、これであると言われています)

「みらい」で一番低い甲板は、海面から3.6mです。有義波高が5.7mですから、この甲板より高い波が押し寄せて来ます。

「みらい」の船橋には、海上安全の神様「金毘羅」が祀られています。毎朝、研究者の代表と船長が安全祈願をしています。

観測を安全に、そして、効率よく行うため、毎日、船橋において、研究者代表と本船側代表の船長、観測士官との間で、打合せが行われています。