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海洋地球研究船「みらい」大航海

SORAレポート

2009年4月24日

MR09-01 採水観測のはじまり

Leg1首席研究者:海洋研究開発機構 村田 昌彦

今日は採水について紹介します。前にも紹介しましたが、ニスキンボトルという12 Lサイズの筒型の容器で採水します。写真はアセトンで容器の周囲をきれいにしている様子です。これは、油汚れなどを取るためで、油汚れが付いていると化学成分の測定に影響します。


ニスキンボトルは、CTDセンサーとともにウィンチで吊り下げて海に投入されます。デッキから吊りあげられている様子です。


ニスキンボトルが海に入る直前の様子です。ニスキンボトルは、いったん海面直上(海底から10m上)まで下ろされます。深いところですと6500mに達します。上げて戻すときに、任意の深さで約30秒停止させて採水をします。この上げ下げで4時間かかる場合もあります。 ニスキンボトルが海中で上げ下げされている間、デッキ上ではニスキンボトルから海水サンプルを回収する瓶の準備です。かごが用意されていますが、最大でニスキンボトルの本数の36個あります。一個一個のかごの中には測定する項目の瓶があり、番号が振られています。写真は、瓶の番号とニスキンボトルの番号があっているかを確認しています。